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story34 ページ35

放課後。

いつもならとっくに家にいる時間。

そんな私が長太郎と教室に2人きりなんて、以前の私が見ていたら鼻で笑っていた。


「仮装カフェはやっぱり露出は限度を決めないとダメだと思うよ。
実行委員長の跡部さんが許可しない」


話し合いを始めるまでは緩い雰囲気を纏っていたのに、急に堅い雰囲気に変わった。

意外としっかりしているのか。


「そうなの?
跡部は露出度高い方が喜ぶかと思ってた」


本人のいないところで、少しだけ馬鹿にしてみる。

だって跡部は変態って印象が強いんだもの。

手当たり次第女子に手を出してるって聞いたこともある。


「ははっ跡部さんは確かに変態だけど、TPOを弁えない子は嫌いなんだよ」


優しく笑う長太郎に私も少し、笑みが零れた。


「あ、初めて笑ったね」

「え?」


嘘、私。

笑ってる?

何年振りだろう。


「ずっとそうしてればいいのに」


少しだけ赤く染まった長太郎の頬が夕焼けによって隠されていく。


「余計なお世話」


だけどやっぱり、何も感じない。



この時零れた笑みは、相手が長太郎だったからなのか。

それとも話題が跡部の事だったからなのか。


自分でもわからない。



ただただ零れた笑みに驚きと、自分への嘲りで、頭はいっぱいだった。






笑うなんて、許されているのか。


そんな資格が私にあるのか。





わからないの。





.

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SHINO(プロフ) - 菫-sumire-さん» ありがとうございます。こんな私に憧れる要素があるか、わかりませんが、ありがたいです。本当に未熟で、読みにくい部分もあるかと思いますが、皆様に納得していただけるように頑張りたいと思います。とても温かいコメントをありがとうございました。 (2016年2月7日 13時) (レス) id: e7993006ee (このIDを非表示/違反報告)
SHINO(プロフ) - 梅田さん» ありがとうございます。キャラの特徴や性格は私なりに研究していたつもりです。なのでそう言っていただけると本当に嬉しいです。氷帝にとって跡部さんは絶対的な存在だと思うのでそれを表現できていてよかったです。素敵なコメントをありがとうございました。 (2016年2月7日 13時) (レス) id: e7993006ee (このIDを非表示/違反報告)
菫-sumire-(プロフ) - SHINOさんの小説、影から読ませていただいておりました。憧れるところなんて正直言い切れません.....他のどの作品も楽しみにしています。 (2016年2月7日 12時) (レス) id: dbfe85220f (このIDを非表示/違反報告)
梅田(プロフ) - それぞれのキャラの特徴を良く捉えた上での跡部至上主義な発言がとても好きです。とりあえずの完結、おめでとうございます。続編も楽しみにしてます。SHINOさんの作品ですから、SHINOさんのペースで進めてください。一ファンとして影ながら応援しております。 (2016年2月7日 11時) (レス) id: 78d0f2e1a4 (このIDを非表示/違反報告)
SHINO(プロフ) - ゆっきーさん» 返事がおくれてすみません!続きを楽しみにしていただけるのは、作者として本当に嬉しいです。ワクワクドキドキしていただける展開にしていきますので、よろしくお願いします。素敵なコメントをありがとうございました。がんばります! (2016年1月25日 22時) (レス) id: e7993006ee (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:SHINO | 作成日時:2014年7月26日 13時

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