story15 ページ16
「俺様がそんな言葉で引き下がると思ってんのか?」
フンッと鼻を鳴らす跡部景吾は余裕の笑みで私を見下ろした。
その態度が癇に障った私は何も答えず、ただただ跡部景吾を睨みつける。
「俺様は欲しいと思ったものはどんな手を使っても手に入れる。
覚えておけ、A」
最後に優しく笑って見せた跡部景吾は、じゃーなとだけ告げて去っていった。
意外にも、あっさりと。
「なんて、勝手なの」
跡部景吾の背中が見えなくなるのを確認してから、私はその場にしゃがみ込んだ。
涙はでない。
だって涙なんてとっくに乾いてしまったから。
なのに何故だか、胸が痛い。
「消えてしまえばいいのよ」
全部、ぜんぶ。
口では拒絶しながらも、この時の私はとっくに彼を信じていたんだ。
だめだとわかっていたのに。
彼の声に、彼の笑顔に。
気づけば、呑まれていた。
馬鹿ね、本当に。
信じなければ傷つくことなんてなかったのに。
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SHINO(プロフ) - 菫-sumire-さん» ありがとうございます。こんな私に憧れる要素があるか、わかりませんが、ありがたいです。本当に未熟で、読みにくい部分もあるかと思いますが、皆様に納得していただけるように頑張りたいと思います。とても温かいコメントをありがとうございました。 (2016年2月7日 13時) (レス) id: e7993006ee (このIDを非表示/違反報告)
SHINO(プロフ) - 梅田さん» ありがとうございます。キャラの特徴や性格は私なりに研究していたつもりです。なのでそう言っていただけると本当に嬉しいです。氷帝にとって跡部さんは絶対的な存在だと思うのでそれを表現できていてよかったです。素敵なコメントをありがとうございました。 (2016年2月7日 13時) (レス) id: e7993006ee (このIDを非表示/違反報告)
菫-sumire-(プロフ) - SHINOさんの小説、影から読ませていただいておりました。憧れるところなんて正直言い切れません.....他のどの作品も楽しみにしています。 (2016年2月7日 12時) (レス) id: dbfe85220f (このIDを非表示/違反報告)
梅田(プロフ) - それぞれのキャラの特徴を良く捉えた上での跡部至上主義な発言がとても好きです。とりあえずの完結、おめでとうございます。続編も楽しみにしてます。SHINOさんの作品ですから、SHINOさんのペースで進めてください。一ファンとして影ながら応援しております。 (2016年2月7日 11時) (レス) id: 78d0f2e1a4 (このIDを非表示/違反報告)
SHINO(プロフ) - ゆっきーさん» 返事がおくれてすみません!続きを楽しみにしていただけるのは、作者として本当に嬉しいです。ワクワクドキドキしていただける展開にしていきますので、よろしくお願いします。素敵なコメントをありがとうございました。がんばります! (2016年1月25日 22時) (レス) id: e7993006ee (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:SHINO | 作成日時:2014年7月26日 13時