邪道ヒロイン2 ページ3
おばさんが怖かったので、結局コンビニをでました。
「あー!菓子がたらん!」
中年サラリーマンが見てるとか気にしない。
おっけい、おっけい。
全然気にしない。
だってあいつ、弱そうだもん。
中年サラリーマンから目を逸らし、目の前を歩く男の子に、声をかけた。
「ねーねー、トマト君」
「……」
「あれ、無視?君だよ、トマト君」
「……」
「あのさ、お菓子持ってない?」
「……」
「ねー、その食べかけのガム、貰っていい?」
「……」
赤い髪に、整った顔立ち。
そして薄い唇にはさむ、緑のガム。
うん、この匂いはグリーンアップル味だ!!
「トマト君」
「……」
あれ、なんで返事しないんだろ。
あっ!もしかして寝てるのか!
目を開いて歩いたまま寝てるのか⁉
お、お、恐ろしい奴だ。
なんちゅー妙技!
可愛いらしい容姿は私を油断させる罠だな!
早く、早く装備しなければ!!
ちきしょー!!
何も持ってねー!!
ふ、不覚。
ここで死ぬしかないのか。
そうか、そうか。
ここで終わりか。
「お前さん、1人かのぅ?」
「……せめてお鍋は欲しかった」
そうすれば、頭を守れたのに。
ガックリと項垂れる。
「おーい。どうしたんじゃ?」
「うお!!」
びっくりしたー!
私の小さなお胸さんが飛び跳ねちゃったよ。
気をとりなおして、じっとそれを見つめてみる。
白髪。
ホクロ。
でかい。
危険信号なっちゃってるよ。
やばいよ、やばいよ。
とりあえず聞こう。
「私は誰だ!」
「は?」
「あ、違う。お前は誰だ!」
ミスっちゃったよ。
私ったらお茶目さん☆
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ナツ - 面白い、面白い、面白い、面白いぃィィィィ!読んでる途中だけどついコメントしちゃいました。 (2021年2月14日 20時) (レス) id: c58bd08887 (このIDを非表示/違反報告)
茉莉 - 夢主が羨ましいですな…。ゆっきーに受け止められるとか…。 (2015年1月21日 18時) (レス) id: 13030ae857 (このIDを非表示/違反報告)
SHINO(プロフ) - 菜月夜さん» すみませんんん!!山田って苗字私は好きです!修正します! (2015年1月15日 21時) (レス) id: e7993006ee (このIDを非表示/違反報告)
菜月夜 - あの…私の名字、山田なんです…ダサイはひどいよぉぉ←でもこの作品大好きでふファイト!…でもダサいは酷いよ← (2015年1月15日 18時) (レス) id: 3c42b54fb5 (このIDを非表示/違反報告)
SHINO(プロフ) - 茉莉さん» 面白いだなんてっ!ありがとうございます!ふ、ファン!?恐れ多いです、ほんと。けれどとても嬉しいです。ずっとそう思っていただけるよう、精一杯努めさせていただきます!コメントありがとうございました! (2014年12月31日 0時) (レス) id: e7993006ee (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:SHINO | 作成日時:2014年6月27日 19時