堕ちていく (ページ4)

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噂の組織ページ4

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数人の女と、玉座に座る一人の女がいた。

「私達の噂、広まってるみたいね」

「そのままでいいんですか？」

「えぇ」

余裕そうな笑みを浮かべる女。

「姫はこれからどうするのー？」

「そうね…。これからも悪人を騙して平和を求めるわ。…私みたいな子が一人でも減るように」

「姫…」

姫と呼ばれた女は先程の笑みとは裏腹に、今度は苦しそうに息をついた。

「貴方達は無理しなくていいのよ？」

「いいえ。私達は貴方に着いていくと決めたので」

「美兎…」

「そうそう！姫に救われたこの恩を返させてくださいよ！」

「四葉…」

他の女達も同意するかのように頷く。

「ふふっ。私みたいな悪人についてくるなんてバカな子達ね」

「姫は悪人じゃないもん！」

「私達にとっては恩人なので」

「そっか…。ありがとう」

和やかな空気が流れ、そのまま別の話題へと変わる。

内容はターゲットがどうとか、騙すのは誰がするとか。物騒で非日常のようではあるけれど、それは確かに女達の日常で、女達はそんな暮らしの中で生きていた。

Fascinantは今日も息をするように男を騙し欺いている。

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