第50話『闇市での事件』 ページ7
Aside
｢A、お待たせ〜｣
｢Aちゃん！｣
城下町で待つ私に手を振ってくれたのは、バネッサとフィンラル。2人とは魔宮で出会い、プライベートで会うのは初めてだ。
この間のパーティーで、私よりも遅い時間に帰ってこられたノゼル様は、私に『黒の暴牛の者が、お前とまた会いたいと行っていたらしい』と仰った。そのため、私から買い物にでもと誘ったのだ。
｢Aちゃん、久しぶりだね｣
｢うん、久しぶり。そちらの方は……？｣
見たことの無い2人がいる。少し怖そうな雰囲気がするので、私はつい後ずさりしてしまった。
｢こっちはマグナで、こっちがラック。今年入ってきた新入団員さ｣
フィンラルが2人のことを紹介してくれる。
｢Aです。よ、よろしく｣
やっぱり、初めて合う人っていうのは、いつまで経っても慣れない。
｢ラックだよ〜。ねえ、君強いの？ボクとヤろうよ！｣
｢おいラック、ビビらせてんじゃねぇよ｣
そういうマグナも、ヤンキー感が漂っていて、正直怖い……
けれど、4人は多分、とても仲良しだ。聞くところによると、マグナは恵外界、ラックは平界、フィンラルは王貴界、バネッサは魔女の森出身地らしい。身分関係なく仲良く出来るのは、羨ましいし、憧れもする。
｢それじゃ、行きましょうか｣
バネッサは楽しそうに歩き出す。
私達はバネッサを追って、慌ててついて行った。
｢ところで、何処に行くの？｣
私がそう尋ねると、バネッサは
｢ブラックマーケットよ｣
と答える。
｢ブラックマーケット……？｣
聞いたことの無い場所だ。私が首を傾げると、知らないの、と驚いた顔で見てきた。
｢貴族はあまり好まないものねぇ。まぁ、ついてきて｣
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みー - この作品、好きです。 (2020年6月16日 23時) (
レス) id: 3db67be770 (このIDを非表示/違反報告)
秘色(プロフ) - さきさん» ありがとうございます！金色も良きですね！原作沿いも書きやすそうです^^* (2019年4月26日 19時) (レス) id: f2957dd07b (このIDを非表示/違反報告)
さき - ランギルスがいいです！ (2019年4月26日 19時) (レス) id: 3084dfab75 (このIDを非表示/違反報告)
秘色(プロフ) - メリアさん» ありがとうございます。ヴァーミリオンも良いですよね！参考にさせて頂きます。 (2019年4月26日 18時) (レス) id: f2957dd07b (このIDを非表示/違反報告)
メリア - 紅蓮の獅子王団で、メレオレオナの友人ではどうでしょう？友情ならメレオレオナ、恋愛ならフエゴレオンがいいのでは？ (2019年4月26日 18時) (レス) id: edc4abbf43 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：秘色 | 作成日時：2019年1月2日 13時
