六十八話 ページ36
女の子「……へ」
男性「っ!?な、何しやがる…!」
空色「この子供が何かしたのか」
男性「……あぁ?」
空色「この子は無関係だろう。まず、私も歳から言えばまだ子供。子供のお金を盗んで楽しいか?」
男性「俺が良ければいいんだよ!」
空色「…そうか」
そう言って、空色の髪の女性は掴んでいた男の腕を捻りあげた。
男性「っ痛ててててて!!離せ!離せっ、おい!」
空色「金を返せ」
男性「返す!返すから!」
空色「…それから、この子にも謝っておけ。怖い思いをさせてごめんなさい、とな」
男性「分かった!分かったから離せ!…うわっ!」
男性の言葉を聞いてから腕を離すと、男性は慌てて服から袋を出し、空色の髪の女性に渡した。
そして、
男性「…すまなかった。これでいいだろ!くそっ!」
それだけ言って、走って逃げていった。
空色「…すまなかったな、怖い思いをさせた」
そう言い、頭を撫でられた。
その女性は黒髪の女性にもお礼を言って去っていった。
……初めてだった。
誰かに謝られたのも、頭を撫でられたのも、
…守られたのも。
女の子「……」
あの守ってくれた姿は、まさに正義の味方で。
…私には、神様に見えた。
私は、その女性の背中を見えなくなるまでずっと見ていた。
──見つけた。私の神様
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
それから半年間、私はその女性が家の周囲を歩く度、その人の事を眺め続けた。
あの日から、私は他の人間の声や顔を見なくなった。
神様以外のものを全て遮断した。
名前も知らない、何をしているのかも、何も知らない。
でも、その人はここへ来る度、誰かを助けていることが多い。
ある時は迷子の子供を。またある時は、喧嘩の仲裁をしていた。
女の子「…神様の所に行けたら、どんなに幸せなんだろう…」
……あぁ、そうか。
女の子「……行けばいいんだ」
そう決めた私は、どうすればいいか考えた。
…普通に行ったのではダメだ。家に返される。
…そうだ
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小石(プロフ) - 未羽さん» ちょっと面白かったw将軍様来るとなぁ…どういう立ち位置かとか悩んでしまう…(汗) (2020年5月15日 19時) (レス) id: cd112bea33 (このIDを非表示/違反報告)
未羽(プロフ) - 小石さん» 将軍かよォォォォォォォオ((失礼。タノシマニシテマスー (2020年5月15日 19時) (レス) id: c79f5e12a9 (このIDを非表示/違反報告)
小石(プロフ) - 未羽さん» どうしようかな…それちょっと考えてるんですよねぇ。でも、そうすると将軍様とかも出てくることになるから…悩みどころです。もうアンケート取ろうかな?w (2020年5月15日 18時) (レス) id: cd112bea33 (このIDを非表示/違反報告)
未羽(プロフ) - 死んだ人が来る設定なら、伊東鴨太郎は来るんですか?wwwww (2020年5月15日 18時) (レス) id: c79f5e12a9 (このIDを非表示/違反報告)
小石(プロフ) - 光華さん» コメントありがとうございます!予想してた人結構いそうです(苦笑)休校中更新頑張ります!! (2020年4月26日 17時) (レス) id: cd112bea33 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:小石 | 作成日時:2020年1月9日 20時