【ヒロアカ】 AFOの愛娘 (ページ3)

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かぞくページ3

わたしは物心がつくのが早かった

そして幼いながらに

何かを感じ取った

まだ個性も発現していない頃

とても居心地が悪かった

大好きなパパやママ

優しいお兄ちゃん

とても愛おしいはずなのに

同じ空間にいることが

一緒に笑うことが

とても辛かった

4歳になった頃

わたしはいつものようにソファにもたれかかりながら1人本を読んでいた

時間も忘れて何時間も何時間も

(どんどんどんどんどんどん)

ふと気がつくとなにかを叩くような音が聞こえた

なにかと思い顔を上にあげたとき

わたしの目には入ってきたのは

何か叫んでいるような形で必死に"目に見えない何か"を叩いているパパと

その隣で床に座り込んだまま驚きを隠せないように泣いているママ

そして心配してママの背中をさするお兄ちゃんの姿だった

一瞬、本当に一瞬だけ目の前でなにが起きているのかわからなかった

けどすぐに

自分の中の何かが教えてくれた

そして理解したのだ

ああ、これが

“個性”なのだと