番外編〜夏祭り ２日目〜 ページ12
祭り２日目、男性用の浴衣を着てガチガチに緊張している鶴丸と甚平姿にも関わらず短刀とは思えない色気を放つ薬研。
加「おっまたせー！！」
加州に手を引かれやって来たAは昨日とは違い黒地に赤い椿の柄の浴衣に白い帯を結び、蝶の帯留めを着け、髪はハーフアップで椿の簪をつけている。
薬「昨日とは全然違うな、昨日は可愛かったが今日は綺麗だぜA」
鶴「ど、同感だ、す、凄く綺麗だ」
『ありがとう』
薬「さて、じゃあ行くとするか」
エスコートのようにAの手を引きゲートに向かう薬研を慌てて鶴丸が追う。
薬「おー、賑わってんな」
『昨日より人多いかも」
薬「なら、この手を離すわけにはいかないな」
鶴「お、俺だって離すつもりは無い！！手を繋ごう！！」
そうして右手を薬研と左手を鶴丸と繋ぐ。
『あ…』
薬「どうした？」
『あのちりめん生地のクマ可愛いなって』
薬「射的かぁ…よし、任せとけ」
鶴「お、俺もやる！！」
お金を渡し、銃を構える2人。
クマは積まれたお菓子の1番上に乗っている。
射的対決に買ったのは薬研だった。
『薬研もだけど、鶴丸もありがとう』
Aが微笑めば鶴丸は顔を真っ赤にして勢いよく顔を逸らした。
鶴(可愛くてAの顔を直視出来ん)
それでも繋いだ手は離さずにぶらぶらとする。
『りんご飴買ってきて良い？』
鶴「お、俺が買ってくる！！」
少ない見せ場を逃しはしないと買いに走る鶴丸。
買ってもらったりんご飴をAが食べていると…。
薬「A、俺っちに1口くれないか？」
『いいよ』
薬「あー…ん、中々美味いな」
鶴丸に見せつけるようにAが齧っていた部分を食べる。
鶴「…！？」
薬研の挑発とも取れる行動にやり返したいがドキドキしてしまい行動出来ず、俯く鶴丸。
飲み物を買いに行ってくると薬研が離れ、2人きりになるも会話が続かない。
鶴(どうして俺はこんなにも…)
鶴丸が自己嫌悪に陥りかけた時、袖を引かれる。
鶴「ど、どうした？」
『見て』
そう言ってAが指さした方を見れば花火が打ち上がった。
『鶴丸ったら下向いてばっかり、上向いて綺麗な花火見よう？』
鶴「そ、そうだな…その、Aは俺と2人きりで嫌じゃないか？」
恐る恐る聞く。
『嫌なわけないよ、鶴丸と2人も楽しいよ』
鶴丸にとっては花火より眩しい笑顔が帰ってきた。
ーーーーーーーーーーーーーーーーー
薬研が強い(´･_･`)
続く (更新停止中)
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音也 - 前作と今作、両方一気に読ませてもらいました！マイナーな刀剣好きなんですね！私も大好きです！特ににっかりさんとパッパのコンビなんてもう、ホント最高です！今は更新停止になっていますが、作者様がまたこの作品を更新してくださるまで待っていますから！ (2019年3月27日 10時) (
レス) id: ddbe8a73a8 (このIDを非表示/違反報告)
彩和 もい(プロフ) - 更新頑張ってくださいヽ(*´∀｀)ノいつまでも待ってますので！( pﾟ∀ﾟq) (2018年2月21日 3時) (レス) id: cf97d4a08d (このIDを非表示/違反報告)
ひね(プロフ) - とても面白いです！！！更新頑張ってください！！！！ (2017年11月26日 17時) (レス) id: 56b97f5ced (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：李孤 | 作成日時：2016年10月26日 19時
