【stpr】組長娘と婚約者候補【な組】Part4

#160 ページ32

生の戦いは初めて見たけど…すごい。

「へへっ、遅すぎなんだよ！」

莉犬が相手の懐に潜り込んで蹴り上げた。

「よっ…あ！スタンガンが！」

ころんがスタンガンを弾き落とし別の組員がそれを蹴る。

「な〜んてね、安心しなよ、急所は外してあげるから」

ころんはそう言ってナイフで切った。

「肉弾戦に俺に勝つなんて一兆年はえーんだよ！」

さとみはまた凄いな、莉犬ところんとは違う怖さがある。

「肉弾戦で負けるわけねぇだろーが！」

最後みぞおちにいい角度でストレートが入った。

「まったく頭脳派もいいことばかりじゃないんですよ？」

喋りながら避けるるぅとは余裕ありげだなぁ。

「僕のことよく見てくださいよ、後ろにはジェルくんが控えてますけど？」

しゃがむとジェルが後ろから出てきて。

「はよねーや？」

と言って脇腹目掛けて引き金を引く。

「観察眼は大したものだけど戦闘能力はイマイチだね」

なーくんは組員の一人を捻りあげる。

「おやすみ」

そう言って手刀を首の後ろにトンッとすると相手は「うっ」と呻いて気を失った。

「さて、あとはこの組の若だけだね？」

「みん…」

みんなに近寄ろうとベッドから降りようとしたする。だが。

「来るな！こいつがどうなってもいいのか！？」

私の首元にナイフを近づける。

「そうね、来る必要なんてないわ」

私は近くに落ちていたスタンガンを器用に足で取り素早く手に持つ。

「自分でやるもの」

そしてナイフを持ってない方の手首をひっつかんでスタンガンを当ててやった。

濡れてないなら手首を掴んでスタンガンを当てても自分は感電しないから。

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