【stpr】組長娘と婚約者候補【な組】Part3

#127 ページ45

あれから色々話をしたいと言われ喫茶店に入った私達。

「おじいちゃんから話は聴いてたの！」

「そうだったんだ」

「それでそっちの男誰？」

それ今ツッコむ？

「橙野恵留、コードネームはジェルです」

「あー！あんたが！」

え、なにそれも知ってんの？

「最近耳にしたのよ！な組のお嬢が婚約者決めるかもーって」

裏社会の情報網大丈夫なの？

「もう最近の裏社会でのトレンドよ」

「トレンドって言わないで」

でもトレンドってことは……結構知られてる？

私の婚約者情報。

「でも知られてるのは遠井組系列だけかもしれないわね」

それならまだいいけど。

そう言えば遠井組系列なら知られてて当然か。

父さんが「一応組から引き取ったやつがどうなってるかは伝えておきたい」

なんて言って婚約者候補になったこと話してたらしいから。

「ところで遠井組のお嬢…は」

「あぁ、茜でいいけど」

そう言われてジェルは少し考えてまた話だす。

「茜お嬢、なんで絡まれとったんですか？」

「ただのナンパよナンパ、奢るからカラオケ行こうって」

そりゃ最悪な結末が見えるよね。

自分の貞操、組の怒り、そしてあのガラの悪い男の末路。

むしろナンパ失敗してよかったって感じ。

そこで私達は買い物があることを思い出して軽くお茶をして解散した。

「…ジェルと気が合いそうな人だったね」

「それ俺も思いました、仕事やったらええ相棒になりそうな」

相棒って立ち位置なんだ。

まぁ、いっか。

#128(あのファミリー全員登場話！)→←#126

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す