独占彼氏=05 ページ6
月「A、部活行くよ」
「うん」
放課後約束通り蛍は迎えに来てくれた。凄く嬉しくて笑顔がこぼれてしまう。
月「...うわぁ...気持ち悪い。何ニヤニヤしてんの?」
「蛍が迎えに来てくれたから〜」
ついつい本音が出てしまう。でも、何だかんだ蛍は私が素直なのも満更でもないようだ。
月「...あのさ、今週の土曜出かけようよ。そんで、僕ん家泊まってってよ」
「...へっ///」
ビックリしすぎて上ずった可笑しな声が出てしまった。そのまま硬直していた私を見て『はぁ...』と溜息をついて体育館の裏に手を引いて連れ込む蛍。
月「はい、ちょっと思考別の意味でリセットしましょうね?」
未だ状況の掴めていない私に蛍がさらに追い討ちをかける。
「ん〜!...はぁ...ちょ、け...い///まっ...」
月「...っふ、ちょっと...だまっ、て...て」
いつもよりも激しくキスをされる。きっと今日ので不安なんだ。でも、そろそろ息が苦しくなってきた。
私が蛍の胸をトントン叩いても止める気配はない。寧ろさっきよりも激しくなっていく。
すると、口の中にザラっとした違和感を感じた。
「?!」
月「...んっ」
蛍の舌が入ってきた。私が逃げても追いかけてくる。苦しいとか、熱いとか、思考が追いつかなくって分からなくなっていく。
そして、ようやく解放されたお互いの唇は銀色の糸が繋いでいた。
「...ハァハァ...っどうし、たの?」
月「...そんなに良かった?ねぇ、さっきの返事は?勿論、Yesデショ?」
蛍も完全に私と同じであろうトロンと顔でニヤッとして、私の頬に手を添える。
「...うん。でも、何で急に?」
月「分かんないの?はぁ...いい加減気づいてほしんだけど。理由なんてAと一緒にいたいだけに決まってるデショ?」
本日二度目の照れ顔でそんな可愛い事を言う蛍。
...そんなの、私だって一緒だ。蛍と一緒にいたいもん。
「...ねぇ、蛍。...キス、もっかい...///」
たまにはいいだろう。キスを自分からねだってみる。正直、さっきのは嫌いなじゃない。
月「...はいはい。Aの頼みならいくらでしてあげるけど?」
そいってもう一度深い深いキスを何度もしてくれた。
今週の土曜日は蛍はきっと私を大人にしてくれるだろう。
ドキドキしてどうにかなりそうだ。
月「土曜は文字通りA『独占』するから、覚悟しててね?」
そう言って軽く私にキスを落とした。
「あっ部活?!」
月「ゲッ」
油断していた私たちから雰囲気の欠片も消え去ってしまった。
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紫希(プロフ) - 月猫花*さん» お、おぉ!!w大丈夫ですか?!いや、応援して下るのに私も応援しないわけには!! (2015年7月2日 19時) (レス) id: 8f166dd658 (このIDを非表示/違反報告)
月猫花*(プロフ) - 紫希さん» えっえっえっ?私の目、使い物にならなくなった見たいです。拝見するって…ふおお!大丈夫てすか?目が腐りますよ?wwwありがとうございます。牛乳吹きました← (2015年7月1日 20時) (レス) id: f9e067ca33 (このIDを非表示/違反報告)
紫希(プロフ) - 月猫花*さん» え、性格良くないですよ?!w感動だなんて…照れますよーw月猫花*さんの作品も次痒ある時に拝見させて頂きますね! (2015年7月1日 20時) (レス) id: 8f166dd658 (このIDを非表示/違反報告)
月猫花*(プロフ) - なんなんですか?性格までいいんですかwww←ありがとうございます!もうほんと感動です (2015年7月1日 20時) (レス) id: f9e067ca33 (このIDを非表示/違反報告)
紫希(プロフ) - 月猫花*さん» ありがとうございます!かっこいいツッキーを書くことが出来ているなら良かったです(*゚v゚*)もうすぐ完結するので次回作もツッキーにするか前向きに検討させて頂きますね!!月猫花*さんも頑張って下さい!!陰ながら応援させて頂きますね♪ (2015年7月1日 19時) (レス) id: 8f166dd658 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:紫希 | 作者ホームページ:http://ameblo.jp/natukack
作成日時:2014年9月20日 20時