独占彼氏 【月島蛍】

独占彼氏=25 ページ26

また、いつもの様に朝が来た。


でも、昨日までみたいに灰色の空じゃない。


ちゃんと、青空。



「蛍に...早く会いたいな...」



無意識にそう呟いていた。



蛍の突然の訪問には正直本当に驚いたけど、蛍の本当の気持ちを聞くことができた。





私は、それだけで凄く嬉しかった...。




母「A〜!月島くん、来てるわよ〜!いくら彼氏だからって待たせちゃダメよ〜」


下からお母さんが呼ぶ声が聞こえた。


「ヤバイ!蛍が来た!」


急いで階段を駆け下りる。




「...ん?」



ちょっと待って?



私は階段の途中で止まってしまった。



なんで、なんでお母さんが蛍の事を知ってるの?


てか、なんで彼しってバレてるの?!


蛍、なんで今日は待ち合わせの場所じゃなくて家に迎えに来たの?!






私の中ではてながいっぱいに。






「と、取り敢えず遅刻しちゃうから行かないと!」


玄関まで大急ぎで向かう。


月「A遅い、遅刻するデショ?」



母「行ってらっしゃい!」


「い、いってきます...」



やけにニヤニヤしながら手を振るお母さん。


こうなるから黙ってたのに。




月「お母さんに僕の事言ってなかったんだ?」


蛍が少し、拗ねたように言う。


月「...僕を彼氏って紹介するの...そんなに嫌だった?」


自分で言って顔を赤くする。



「くっ...くそぅ可愛い奴め...!違う!その...恥ずかしくて」



なんて恥ずかしい奴なんだろう、と自分を殴りたくなる。



月「それ、他の奴の前でしたら怒る」






そう言って蛍が私に唇を重ねてきた。





なんだ、お互いこんなに好きだったのね。

独占彼氏=26→←独占彼氏=24...*月島side*

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す