【暗殺教室】転生って次元をこえるんですか。8

258時間目 ページ6

時計を見ると、家を飛び出して20分ほどしか経っていなかった。

本当に時間軸がズレてる…



……世の中には不思議なことがあるものだなぁ、と改めて実感した。







☆







「おはよう！」



「！Aちゃんっ！！」







教室に入ると、すごい勢いで駆け寄ってきた陽菜ちゃん。
ドーンと突っ込んできたものだから、後ろ向きに倒れてしまった。


しかし陽菜ちゃんは、そんなこと微塵も気にしていないようで。



陽菜ちゃんはずっと私の体に顔を埋めているだけだった。







「ひ、陽菜ちゃん…？どうしたの、急に抱きついてきたりして」







聞いても、反応はなし。

本当にどうしちゃったの！？



それを見かねた 中村さんが代わりに説明してくれた。







「陽菜乃、ずっと心配してたんだよ？Aのこと。ほら、しばらく休んでたでしょ？」



「…あ……」







自分としては、昨日の出来事が衝撃的だったため、しばらく学校を休んでいたことを忘れていた。


そんなに心配かけちゃったんだ……申し訳ないことしたな。



中村さんは続ける。







「おまけに連絡も取れないし…親友の陽菜乃としてはすっごく不安だったんじゃない？
　もちろん、あたしらも心配してた」








連絡が取れなかったのは、私の精神状態がそれどころではなかったせいだろう。







「……ごめん。ごめんね、陽菜ちゃん。みんな…」



「謝らないで、Aちゃん。勝手に不安になってたのは、私だもん。Aちゃんは悪くないよ。
　それに、Aちゃんにも事情があったんだろうし…」







事情があると感じていながら、それを聞かないのは彼女らの優しさなんだろう。



本当、私、いい友達を持ったな……







「ありがとう、陽菜ちゃん。みんな」

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