284時間目 ページ33
振り返った母は、今まで見たことがないくらい綺麗な笑顔をしていた。
私の前まで歩み寄ると、ぽつりぽつりと話始める。
「Aがそう言ってくれるの、待ってた」
「……」
「A、小さいときから優秀で…いつも先生に誉められていたわよね。賞も取ったりして。お母さん、それはとても誇らしかったけど……嬉しくはなかった」
「え…？」
なぜ？
どうして嬉しくないの？
賞を取ったり、誉められたら嬉しいでしょ？
私、誉められたくて……お母さんやお父さんに誉められたくて、いい成績を取ったのに…
(今は取れてないけど)
「お母さん、Aの努力している姿が見たかったの。でも、いつも私が見るときのAは…勉強などはしていない、遊んでいるときのAだった」
「…あ……」
確かに前は、『転生前もした勉強』だったから別に、しなくてもいいやって…怠けてた。
それが原因で、渚とケンカもしたっけな…
勉強しなくても、いい点数は取れる。
ずっと、そう思ってて…もしかしたら私、『転生前の自分』に甘えてたのかも。
「もちろん、いい成績を取ったのはAの実力だってわかってる。カンニングをしたとか、疑っているわけじゃない。でも、親としては…
…子供が自立している場面を見たいのよ」
私は今まで、両親…家族に限らず、勉強しているところを、学校以外で知人に見せたことがあっただろうか。
その行為が、逆に両親を不安にさせていたのかもしれない。
「だからこそ、今、Aの想いを聞けて嬉しかった。ああ、この子も成長しているんだ…って、感じることが出来たわ」
「お母さん…」
「さ！しんみりした雰囲気はおしまい！料理の続きをしなくちゃ」
お母さんはくるりを踵をかえし、キッチンへ戻る。
私も部屋へ戻ろうとすると、呼び止められた。
「A。…料理、手伝ってくれない？」
「…！！うんっ！」
今日の一件で、母との関係も元通りになり、距離も縮まった。
ーーーーーー
何書きたいのかわからなくなってきた…
そして家族愛っていいな、と思う。こんな家族が良かった
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シノア(プロフ) - カズさん» ありがとうございます！今から速攻で作ってくるので！(30分はかかるけど←)少々お待ちください！ (2015年11月29日 9時) (
レス) id: 3b934ef546 (このIDを非表示/違反報告)
カズ(プロフ) - パート9楽しみにしまくってます!! (2015年11月28日 0時) (レス) id: c85cd56ee7 (このIDを非表示/違反報告)
シノア(プロフ) - 山ちゃんさん» 返信遅れてすみません！あれっ、勘づくの早すぎじゃないですか(笑)雪の正体は、まぁ後ほど…。好きだと言ってもらえて嬉しいです！遅い更新ですが頑張ります！ (2015年11月18日 21時) (レス) id: 3b934ef546 (このIDを非表示/違反報告)
山ちゃん(プロフ) - すごい好きです！！この小説！！雪の本名って・・・ (2015年11月7日 16時) (レス) id: 3a7d5177e3 (このIDを非表示/違反報告)
シノア(プロフ) - ネタ切れ林檎さん» 返信遅くなってごめんなさい！まあ、ノリでなんとかなるよねきっと！(震え声) (2015年11月2日 9時) (レス) id: 3b934ef546 (このIDを非表示/違反報告)
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