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283時間目 ページ32

バタバタと慌ただしく階段を駆け降り、母のもとへ向かう。







「お母さんっ!!!」



「何?そんなに大声出さなくても聞こえるわよ」







「あと、もう少し静かに降りて来なさい」と喝を入れられ、少し項垂れる。



けれど、すぐに話を戻す。







「お母さん!私……、勉強、頑張るから!」



「………」







E組のことで、いざこざがあって以来、母とは関係が悪くなってしまった。
食事の際も気まずく、父が一人で話しているような感じだ。(お父さん本当にごめん)



私は、母に遮られる前に話を進めた。







「頑張るって言っても…今からじゃ遅いかもしれない。でも!!E組でも、努力してるの!!見えなくても一生懸命…勉強や、色んなことに打ち込んでる!

 私も、その一人なの!みんなの役に立てているかどうかはわからないけど…」







話しながら、E組でのことを思い浮かべる。



殺せんせーの暗殺や、その計画。中間テスト。修学旅行。



色々なことを、皆とやってきた。


誰かが泣いているときには、慰めて。
ときには、慰められて…



私が陸のことで学校を休んでいたときも、そうだった。

みんな、優しく……すぐに仲良く話してくれて…



ちょっと休んだからって、グループからハブられる、なんてこと、なかった。








「E組は落ちこぼれでも…その分、互いにカバーしあって、成長していっている!

 勉強だってそう!わからない所は教えあってる!先生の説明も分かりやすいから、今は成績も上がってきてる。それはお母さんも知ってるでしょ?」







自分で話しておきながら、何が言いたかったのかよくわからない。

もっと分かりやすく言わなければ。







「えっと、つまり!

 私、今のクラスすごく楽しいの。本校舎には戻りたくない…

 でも!E組でもいい成績取って、いい高校行って、いい大学に入ります!だから……E組に居ることを認めてください!」







母は料理中の手を止め、私のほうを向かず、静かに聞いていた。



私はただ、頭を下げて、返事を待つことしか出来なかった。







「……その返事を、待っていたの」



「…え?」







お母さんは私を見て、優しく微笑んだ。

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シノア(プロフ) - カズさん» ありがとうございます!今から速攻で作ってくるので!(30分はかかるけど←)少々お待ちください! (2015年11月29日 9時) (レス) id: 3b934ef546 (このIDを非表示/違反報告)
カズ(プロフ) - パート9楽しみにしまくってます!! (2015年11月28日 0時) (レス) id: c85cd56ee7 (このIDを非表示/違反報告)
シノア(プロフ) - 山ちゃんさん» 返信遅れてすみません!あれっ、勘づくの早すぎじゃないですか(笑)雪の正体は、まぁ後ほど…。好きだと言ってもらえて嬉しいです!遅い更新ですが頑張ります! (2015年11月18日 21時) (レス) id: 3b934ef546 (このIDを非表示/違反報告)
山ちゃん(プロフ) - すごい好きです!!この小説!!雪の本名って・・・ (2015年11月7日 16時) (レス) id: 3a7d5177e3 (このIDを非表示/違反報告)
シノア(プロフ) - ネタ切れ林檎さん» 返信遅くなってごめんなさい!まあ、ノリでなんとかなるよねきっと!(震え声) (2015年11月2日 9時) (レス) id: 3b934ef546 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:もちもちシノア | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2015年6月28日 22時

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