【暗殺教室】転生って次元をこえるんですか。8

274時間目 ページ22

旧校舎へ行くため、キツい山道を登る。
慣れればだいぶマシになるけど、やっぱり疲れる。

やっとのことで着いた校舎。



古ぼけてこそいるが、それが私にとっては落ち着く。





まだ短い間だけど、みんなと過ごした校舎だから…かな？







「おはよー」



「おはよう、Aちゃんっ！」



「おはよう！陽菜ちゃん」







彼女はいつも、一番に挨拶を返してくれる。
さすが親友。





いつも通り、他愛のない話をして、HRまでの時間を潰す。
登校してきた生徒がどんどん話に加わって、話す内容も比例してヒートアップ。

学校で話すにはけっこうヤバイ所までいった。



その時点で、いったん話を中断させたけどね。
ちょっと…ギリギリアウトな感じだったし。



中村さんってば…いっつもそういう話にもってくんだから。

止めるこっちの身にもなってほしいよね。





……まあ、それが楽しいんだけど。









それからは、いつも通り授業をして、



いつも通り休み時間を過ごして、



いつも通り昼食を食べて、



いつも通り下校した。







そんな日々がずっと続く…そう思ってた。



でも…現実はそんなに甘くはなくて。





今思えば、私が転生したときから、【運命】は決まっていた。




そう考えると……この【幸せ】が壊れるのは、当然だったのかも。







ああ………世界はなんて残酷なんだろう。

275時間目→←273時間目

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す