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やめてよ、そんなこと聞くの。
幸せに決まってるじゃない。
「幸せに、決まってるじゃん…っ」
ダメだ、泣く。
泣き出す私に、謙杜は宥めるように話す。
『A、泣かんといて？』
「だって…っ、」
『泣かせたくて電話したんと違うんよ？』
啜り泣く私に、謙杜は困ったような声色で続ける。
『…なぁA？』
「なに…っ、」
『…俺に、会いたい？』
「え…？」
『正直に言うて？Aは、俺に会いたい？』
そんなの、答えはとっくに決まってる。
「会いたい…っ、」
『俺もAに会いたいからさ、玄関開けてくれへん？』
え…？どういうこと…？
急いで玄関の扉を開けたその瞬間、大好きな匂いに包まれた。
『やっと会えた…。』
「私だって、ずっと会いたかった…っ、」
『…もう終わると思ってた？』
「…っ、思ってた、」
そんなわけないやん！と笑う謙杜。
『なぁ。俺に遠慮せんと、ワガママ言うてや。』
「謙杜、忙しいと思って…」
『俺、Aの彼氏やねんから。可愛い彼女のお願いなら、何でも聞いたるやん！』
ニコッと笑う謙杜。
「ありがと、謙杜。…大好き。」
『俺も、めっちゃ好きやで、A。』
そう言って私に優しくキスをした。
(俺に会いたい？)
(A、顔赤なってる。笑)
(謙杜もね？笑)
◇拗ねないでマイスウィートハート Red→←◆俺に会いたい？ Yellow
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作者名：紫乃-shino- | 作成日時：2022年5月7日 2時
