【名探偵コナン】お前ら…私を巻き込むんじゃねェェェ！！！part4

178.私って影薄いのかな ページ35

千「ぅえっ！？今、今この機体一回転しなかった！？」

コ「うるさっ…」



私たちが乗っているこの飛行機はたったいま飛び立った。良くないよコレさよなら日本は良くないよ、戻ってこれんのコレ。地元にさよならした後は始末されてこの世からさよならすんじゃないのコレ！！


コ(……機体が安定した。…千紗さん、シートベルトだけ外してすぐ動けるようにしてて。)


銃を持った見張り役の黒スーツから目を離さず私に小声で告げた。


千(えっ。ちょ、どこ行くの私を置いてどっかいくつもりなの！？)

コ(いや違うわちょっと考えがあるからじっとしててほs…いだだだだだ！！)


席から立とうとするその手をガシリ…ガッシリ掴む。


千(やっぱ置いていくつもりじゃん！？こんな危機的状況で唯一使える道具を手放す馬鹿いないでしょ嫌だ絶対に放さないィ！！)

コ(人を道具呼ばわりしてんじゃねーよ！！その状況打破の為だっての！つーか潰れる放さないと俺の手が潰れる！！)

千(私とあの顔も知らない危険な黒スーツどっちが大切なの！！？)

コ(めんどくさい女みたいなセリフ入れてくんな！！)


小競り合いの末、コナン君の手をはなす。


「あ、おいっ！席に戻＿」

コ「くらえ！」


バスンッとベルトからサッカーボールを出せばお約束の顔面シュート。


「ぐあァ！！」


うん、今回も華麗に犠牲者は出たな。私も座席から立ち上がり通路に出る。


千「うわ〜相変わらずの容赦の無さと慈悲のなさ。こんなに呆気なく済むなら早く言ってくれればよかったのに〜！」

コ「言ったわ素早く伝えたわ！！つかしれっと人を道具呼ばわりする奴に容赦も慈悲もねぇとか言われたくねぇわ！！」

千「おっと探偵さんそんな怒りなさんなよカルシウム不足なんじゃない？」

コ「腹立つ！！！」


褒めてやるかわりにその頭をがしがし撫でる。



ル「＿色々やってくれっぜ、ガキんちょ。てゆかほぉんと仲いいのねお二人さん。」

コ「ぁ？」

千「うわっ…」



後ろの方の座席にいた泥棒。どうやって来た！？



ル「じれってぇ仕込みしやがってなに考えてんだか。」

千「え、私を捕まったら死ぬ鬼ごっこと地獄カーチェイスに付き合わせたおまえはなに考えてたの？」

コ「なにが？」

ル「とぼけんな。あんだけのドンパチで死人が出てねぇなんてな、あのFBIの配置はみぃんなおめぇが指示してたんだろ？」

千「だから何で無視！？もしかして私空気なの！？頭とぼけてんのおまえだろ！！」

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