168.夢のような一時から不穏な空気 ページ25
もわわわーん。
ラーメン…ステーキ…ハンバーグ…ビーフシチューにカレーライス…
ずらりと並べられた料理の品々……私が望めば望むほど出てくる絶品料理たち……ここが桃源郷だったのか！！
いっただきまぁs
千「ずんッッ！！？」ﾄﾞｺﾞ
とまあ顔に重たいのが一撃。
千「固ッ…痛ッ！！」
一気に意識が浮上し目が覚める。とりあえず顔の上のそれを掴みぼーっと見つめた。
ル「次元〜……早撃ち勝負しよーぜぇ…ﾑﾆｬ」
千「…」
私が掴んでいるのは男の手首、でも問題なのはその手が握ってる物なんだよね。
千「チャカやないかい！！！」※拳銃
とりあえず起きてそれを優しく振り払う。
部屋には微かに朝陽がさしこんでいて、時計は四時半を指している。
……あー雑魚寝したんだっけ昨日。
ル「じげんちゃーん…早撃ち大会しよぉぜ…」
千「するなァアァア！！！」ﾄﾞｺﾞ
ル「ぶぼォ！！？」
鼻に向かって鉄拳を降り下ろすと何ともまあ気持ち悪い叫び声をあげた。
人の家でなんて物騒な夢見てんの！？てか拳銃取り出してんじゃねーかしかも私の顔面に！！
ル「いででで…おめぇちょっと乱暴じゃねーか！？俺の端正でプリティーな鼻がよぉ…」
千「拳銃の底んところで人の顔面殴っといてよく言うわ！！」
向こうは頭を掻いて悪ぃ悪ぃと謝る。……その端正でプリティーな鼻ひん曲げてやろうか。
千「てか何で泊まっちゃってんの？友達になった覚えないんだけど。」
ル「えぇ？俺ん中ではもう千紗ちゃんとは仲良しトモダチなんだけどな〜。」
千「だぁあぁあ！！誰かこいつを何とかしてくれェェェェ！！！」
面倒の極み。
頭を抱えて思わずそう叫んだ。
＿＿
＿＿＿＿
AM5:00
街中に人気はあまりなく、静かだ。
千「まだついてくんの？」
ル「いんや。昨日は千紗ちゃんにいっぱい面白〜い話してもらったし？これっきりにしとくぜ。」
もちろんこの泥棒、ちゃんと変装している。呑気にそんな事を思っていればちょうど曲がり角であちらは手をあげる。
ル「そんじゃ俺はこっちだからよ！……楽しかったぜ、ガキンチョによろしく伝えといてくれや。」
千「伝言板扱いするな？」
んふふふ、と楽しそうには笑うと片手をひらりと振って歩いて行った。
千「また変なのに気に入られてしまった…のか？」
肩をおとすと私も今からどうしようかと歩き始めた。
「…ターゲット確認。」
＿＿＿怪しげな人影にも気づかずに。
169.フライングなんてもんは気にしなくていい→←167.泥棒との一時
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 333人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「名探偵コナン」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
梗桔(プロフ) - とても面白いです。面白すぎて何度も読み返しています。更新を気長にお待ちしております。これからも頑張ってください！！ (2021年5月31日 16時) (
レス) id: 349cc19c1c (このIDを非表示/違反報告)
pino(プロフ) - イアデビルさん» 好評&コメントありがとうございました！(*^^*) (2020年5月21日 22時) (レス) id: 7816ba7c93 (このIDを非表示/違反報告)
pino(プロフ) - アイスあるさん» 好評ありがとうございます！とても嬉しいです(TT) (2020年5月21日 22時) (レス) id: 7816ba7c93 (このIDを非表示/違反報告)
pino(プロフ) - ぺんぎん☆さん» 言い合いには力をいれてます笑、コメントありがとうございました！ (2020年5月21日 22時) (レス) id: 7816ba7c93 (このIDを非表示/違反報告)
pino(プロフ) - うたプリ大好き?さん» 嬉しいです！コメントありがとうございました！ (2020年5月21日 22時) (レス) id: 7816ba7c93 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：pino | 作成日時：2019年8月9日 9時
