130.リスクと壁と ページ35
〜コナンside〜
ケータイ…、蘭からの着信を見られた。
千「知らない。」
コ「え」
俺の話を遮ってそう言った。
千「私は何も見なかったし…あーだから別に何も考えてないって事!!」
どう言えばいいのかわからないからか言いにくそうにしていた。
今までも俺がおかしくないのかと聞いたとき彼女はいつでも興味ないだとか別に気にしてないとか…今までだって感づいてたくせに。
コ「気にならないの?何で千紗さんはいつも…、俺がおかしいって知ってて何も聞かないの?」
そう聞いても全く喋らなかった。
千「…」
俺をおもって知らないフリをしていたんだ。喋れば彼女にリスクを背負わせ、不安を感じさせるだろう。でも
『……それがこいつだよ』
『自分の好きに振る舞えばいーんじゃないの』
ありのままで居て良いと言ってくれた彼女に、嘘をついている罪悪感を感じていないわけじゃなかった。
コ「いっそのこと、問い詰めたら良いのに…」
蘭たちには絶対に言わないと決断出来るのに、どうしてこの人には…。
千「言うか言わないかはコナン君自身。」
それに俺はまた目を開いた。
そうだ、この人はいつも俺に選択権を与えてくれる。
コ「千紗さん…、聞いて、」
俺は顔を上げた。
__
___
バンッッ!!
灰「勝手なことしないで!!」
目の前で激怒する灰原。
あの時、俺は千紗さんに話した。工藤新一のこと…そして、黒の組織のこと…。
灰「私達だけじゃない!彼女も巻き込むことになるのよ!?」
コ「千紗さんは一度"ジン"と接触してる。……それに、彼女はこれからもっと危険なモノに巻き込まれるような気がすんだよ。」
灰「臆測だけで発言していいことじゃないでしょ!!?大体ッ、私の素性を知って今まで通りに過ごせるわけないじゃない!」
コ「千紗さんはそんな風に見ねーよ、それに俺はおまえの事は言ってな…」
珍しく呆気にとられる灰原は俺の話を遮った。
灰「そんなわけ、!!」
千「ちーッす、おしるこ買ってきたぞ〜。」
__何て空気の読めない発言なんだ。
扉を開く音と共に博士宅に入ってきたのは話の要、千紗さんだった。
千「……え?なにこの険悪ムード…また夫婦喧嘩?」
コ「はァ!?」
シリアスな空気をぶち壊して入ってきたあげく、アホなことを言い出した。
千「ハイハイ痴話喧嘩なんかやめておしるこ飲みなよ、はいどうぞ。」
コ「いやだから違うしいらねーよ!!!」
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pino(プロフ) - カノさまさん» 好評価&コメントありがとうございます!もっと面白さを増せるよう頑張ります! (2019年8月31日 22時) (レス) id: 7816ba7c93 (このIDを非表示/違反報告)
カノさま - 面白い作品ですなぁ… (2019年8月31日 21時) (レス) id: a6daf906d1 (このIDを非表示/違反報告)
pino(プロフ) - ののいろ系女子さん» ファン…!?好評価とコメントありがとうございます!楽しんで頂けて何よりです!(*^^*) (2019年7月13日 14時) (レス) id: 7816ba7c93 (このIDを非表示/違反報告)
ののいろ系女子 - 凄くおもしろかったです!もうファンです!至急好評価してきます! (2019年7月13日 11時) (レス) id: 8fb3eabd58 (このIDを非表示/違反報告)
pino(プロフ) - ミキさん» 好評ありがとうございます(TT)、これからももっと面白く出来るように努力します! (2019年7月9日 21時) (レス) id: 7816ba7c93 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:pino | 作成日時:2019年2月20日 0時