106.心に何かが引っかかる ページ10
物「え？Ａ組補習いるの？つまり赤点取った人がいるってこと！？ええ！？おかしくないおかしくない！？Ａ組はＢ組よりずっと優秀なハズなのにぃ！？あれれれぇ！？」
Ｂ組のうるさい人は女の子に手刀されて黙った。
拳「ごめんな！」
ついにやって来た夏休み中の林間合宿、当日。
焦「緑谷、USJん時の敵に遭遇したって？」
緑「うん、幸い何か目的があってあそこに居た訳じゃなかったんだけど…。」
麗「デクくんほんとに何もされてない？あの…男の人、」
USJの時のリーダー格…。
蛍「死柄木、弔…。」
ヴィラン連合を指揮していた人物。
幼稚な性格を見せていたけど戦闘は中々のものだった。
飯「さぁＡ組！バスへ乗りたまえ！」
ぞろぞろと皆喋りながらバスへ乗車する。
焦「蛍、行くぞ。」
蛍「…うん。」
この時、まだ私は…私たちは知らなかった。
＿＿＿あんなことになるなんて。
焦「蛍、酔ったりしてねぇか？」
蛍「してない。」
バス内は騒がしく過酷なヒーロー科といえどこういう一面は高校生らしい。私にはどうでもいいけど。
焦「そういやこの前の変態野郎を捕まえた時、何しに来てたんだ？」
病院の手続きをしに行ったときのこと。
蛍「…病院に、入院の手続きをしに行ってた。姉さんが仕事で行けないって言ったから私が代わりに。」
焦「お母さんの…、そうか。」
小刻みに揺れるバスの窓から外を眺めた。
焦「おまえも会いにくりゃ良かったのに。」
"おまえは行かなくていいのか。母親に会いに来たんじゃないのか？"
相澤先生の言葉が蘇る。
蛍「兄さん、何度も同じ事を言わせないで。」
眉間に少し力が入る。
焦「悪ぃ。」
ポスン、と肩に重みが。
蛍「なに、」
兄は私の肩に頭を預けて目を閉じている。
焦「…お前が何を考えて何を思って頑なにそう言ってんのか…詳しいとこまではわかんねぇ。…けど、いつか俺が会わせてやる。」
蛍「まだそんな事を、」
顔を横へ向けるとそこにはすやすやと眠る兄。
蛍「…」
私は窓の外へと目線を戻す。
……最近、私はヘンだ。
前までは気にもとめなかったことを聞き流すことが出来なかったり、思い出したりする。
"力がなくたってヒーローじゃないか"
あの時の…オールマイトの言葉が何故か忘れられない。余計なことは考えず今までやってきたのに。
"轟くんは君を信じてる！！"
"俺が絶対に救ける"
ああ…何で、どうしてこんなにも苛立つのか。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 285人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ヒロアカ」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
pino(プロフ) - 紗菜見さん» 本当ですか！？感動してもらえてすごく嬉しいです…！！コメントありがとうございました！ (2019年8月18日 18時) (
レス) id: 959de6d87f (このIDを非表示/違反報告)
紗菜見 - この小説めっちゃ感動できる！！！(TДT)更新頑張ってください！ (2019年8月18日 15時) (レス) id: 60662f9996 (このIDを非表示/違反報告)
pino(プロフ) - イマツギさん» 嬉しいお言葉ありがとうございます！(TT)全力で頑張ります！！ (2019年8月18日 8時) (レス) id: 7816ba7c93 (このIDを非表示/違反報告)
イマツギ(プロフ) - 早く続きが見たいですね!!更新頑張ってくださいm(_ _)m (2019年8月18日 2時) (レス) id: 55b7647faa (このIDを非表示/違反報告)
pino(プロフ) - こころさん» コメントありがとうございます！更新がんばりますね…！(^-^) (2019年8月1日 19時) (レス) id: 7816ba7c93 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：pino | 作成日時：2019年5月15日 15時
