146.それぞれの想い2 ページ50
あれは、…緑谷達…？兄さんまで。夜中にみんなで何してるんだろう。
蛙「それでも行ってしまったと聞いて…とてもショックだったの。」
ピタリ、足が止まる。
蛙「止めた気になってた不甲斐なさやいろんな気持ちが溢れて…皆と楽しくお喋りできそうになかったのよ。」
夜の静けさの中に誰かの震える声が伝わる。
蛙「でもそれは、…とても悲しいの。」
わずかに見えた彼女の目からは涙がポロポロと流れ出ていた。そして麗日さんの明るい声で、何とも前向きな発言のおかげで空気が変わった。
「梅雨ちゃん…すまねぇ！話してくれてありがとう！！」
「蛙吹さん！」
「蛙吹、すまねぇ。」
「梅雨ちゃんくん！」
「あす、…ゆちゃん！」
それぞれ声をかけ謝罪と感謝を述べる。
ざりっ…＿壁についている掌に少し力を込める。
蛍「……＿＿」
私は静かに目を伏せ、その場を静かに去った。
＿＿
＿＿＿
後日、体育館γ。
蛍「…ふぅ、」ﾊﾟｷﾊﾟｷ
体育館のあちらこちらから破壊音やら何やら聞こえてくる。
蛍「？、どうしたの兄さん。」
焦「…」
何故かムスっとした顔で私を見ている兄さんが。だけどすぐに挑戦的な笑みに変わる。
焦「俺も負けてらねぇな、すぐに追いつくぞ。」
蛍「…うん、そうだね。」
私の口角も少なからず上がる。今日私たちは"必殺技"を編み出すための訓練中。
焦「そうと決まりゃあ蛍、もっと俺にコツ教えてくれ。」
蛍「コツって…、そんなに具体的な事は言えないよ？」
焦「でも現にまだお前の方が"半冷半燃"を上手く使ってるし、同時発動も出来てんだろ。」
蛍「それでも長く続かないよ。……使いすぎれば身体が先に壊れる。」
向こうにいるエクトプラズム…"個性"分身を分けてもらう為に手を上げるとシュルシュルと数体こちらへ分身が現れる。
蛍「それに同時発動も大事だけど、それよりも兄さんはテクニックとか覚えたらどうかな。」
焦「…パワーに頼りきってばっかじゃ駄目だな。」
蛍「例えばだけどね。」
左手を差し出して見せるとそこへボオッと炎が集まる。
焦「！」
蛍「集中して頭の中でイメージする、まずは形…そしてそこへ力を流し込む。そうしたらこうやって炎の槍を作ったり、攻撃手段は広げられるよ。」
ふと兄の顔を見ると
蛍「っふふ、そんな顔しないの。」ﾑﾆｯ
焦「む、」
またムスっとしてたから頬を摘まむ。父さんが使ってる技だからってむくれちゃ駄目だよ。
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pino(プロフ) - 紗菜見さん» 本当ですか！？感動してもらえてすごく嬉しいです…！！コメントありがとうございました！ (2019年8月18日 18時) (
レス) id: 959de6d87f (このIDを非表示/違反報告)
紗菜見 - この小説めっちゃ感動できる！！！(TДT)更新頑張ってください！ (2019年8月18日 15時) (レス) id: 60662f9996 (このIDを非表示/違反報告)
pino(プロフ) - イマツギさん» 嬉しいお言葉ありがとうございます！(TT)全力で頑張ります！！ (2019年8月18日 8時) (レス) id: 7816ba7c93 (このIDを非表示/違反報告)
イマツギ(プロフ) - 早く続きが見たいですね!!更新頑張ってくださいm(_ _)m (2019年8月18日 2時) (レス) id: 55b7647faa (このIDを非表示/違反報告)
pino(プロフ) - こころさん» コメントありがとうございます！更新がんばりますね…！(^-^) (2019年8月1日 19時) (レス) id: 7816ba7c93 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：pino | 作成日時：2019年5月15日 15時
