137.終戦の傷跡 ページ41
緑谷side〜
《連絡遅くなって悪ィ、俺は大丈夫だ。》
あれから１日たって、世間は騒然としていた。
昨日、半日以上をかけて家路を辿った僕は轟さんと共に救急車に乗った轟くんからの電話にとりあえず一安心した。
緑「良かった…それで、轟さんの容態は…？」
《とりあえず命に別状はねぇが酷ぇ怪我だ。それに……まだ起きてねぇ。》
声色が暗い…轟さんを心配してるのがよく伝わってきた。
緑「そっか…早く目覚めると良いね、僕もお見舞いにいくよ。」
《あぁ…ありがとな、緑谷。》
少し嬉しそうに言ってから通話は切れた。かっちゃんも大丈夫かな、僕らが轟さんの元へ向かう前に警察へ送り届けた時はすごく静かで。
いろんな事がありすぎて追いつかない…。
＿＿
＿＿＿
〜焦凍side〜
冬『焦凍…！！！』
家に帰った時、姉さんは酷く慌てた様子で俺の所へ駆け寄った。蛍が誘拐された時もそうだが涙を浮かべて心配してた。
《じゃあ私、今から帰るね。何か買って帰ろうか？》
焦「…いや、大丈夫だ。」
姉さんは蛍が病院に運ばれたとわかるとすぐに飛び出て行った。そして今、家には俺と…
＿＿ドォン！！ドガァン！！
焦「…」
"訓練場"と書かれた部屋。襖の隙間から見えるのは部屋をめちゃくちゃにする親父。
「こんな形で…認めんぞ、認めてたまるか認めるわけにはいかんのだ…っ！！」
オールマイトの引退、つまり次のNo.1は…
焦「……」
＿＿
＿＿＿
病院につく。
姉さんは、もう居ねぇか。
蛍「…」
白いベッドに横たわる蛍は微動だにしねぇ。窓のカーテンがふわりと風に揺れる。
焦「死んでねぇよな…？」
肋骨のヒビ、一部重度の火傷、頭の打撲…擦り傷やら切り傷だらけで腕には点滴も繋げられている。搬送された後リカバリーガールが来てくれたが、満身創痍の体に体力なんてもんはほぼ無い。だから骨折が少し軽度になったぐらいだ。
その時、病室の扉が開いた。
オ「轟少年…！」
焦「…オールマイト、ですよね。」
患者服の痩せてる…オールマイトが病室へ入ってきた、その後ろにはグラントリノ。
グ「様子はどうだ。」
焦「１日経ちましたが…まだ目覚めません。」
グ「運ばれてそれほど時間は経ってねぇ、あんま落ち込むんじゃねぇぞ。」
オ「轟少女…こんなに傷ついて…」
オールマイトは蛍の頭に手を乗せた。
オ「＿＿＿すまない…」
それでも蛍が目を開けることはなかった。
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pino(プロフ) - 紗菜見さん» 本当ですか！？感動してもらえてすごく嬉しいです…！！コメントありがとうございました！ (2019年8月18日 18時) (
レス) id: 959de6d87f (このIDを非表示/違反報告)
紗菜見 - この小説めっちゃ感動できる！！！(TДT)更新頑張ってください！ (2019年8月18日 15時) (レス) id: 60662f9996 (このIDを非表示/違反報告)
pino(プロフ) - イマツギさん» 嬉しいお言葉ありがとうございます！(TT)全力で頑張ります！！ (2019年8月18日 8時) (レス) id: 7816ba7c93 (このIDを非表示/違反報告)
イマツギ(プロフ) - 早く続きが見たいですね!!更新頑張ってくださいm(_ _)m (2019年8月18日 2時) (レス) id: 55b7647faa (このIDを非表示/違反報告)
pino(プロフ) - こころさん» コメントありがとうございます！更新がんばりますね…！(^-^) (2019年8月1日 19時) (レス) id: 7816ba7c93 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：pino | 作成日時：2019年5月15日 15時
