99.怪我の心配 ページ3
蛍「つっ…」
ベッドから半身を起き上がらせると左腕に痛みが。……包帯ぐるぐる巻き。
演習試験…、合格したんだ。
ここは医務室かな、リカバリーは居ない…。
ふと私の隣のベッドを見るとそこには爆豪が横たわっていた。
私同様、傷だらけ。
爆「…」
蛍「静かだな…」
所々傷は治ってるけどアレ相手の戦闘後じゃ体力も充分に無いし治せるはずないか…、左腕を見てそう思う。
蛍「よい、…しょ。」
立ち上がってペタペタと歩く。
……まだ他の班は演習中なのかな、そんなに時間がたった？
蛍「…とりあえずここに居よう。」
私と爆豪の間にある椅子に座る。
爆「…」
蛍「…脳震盪とか起こしてないといいけど。」
と、呟くと
爆「起こしてねぇわカス。」
蛍「…！」
顔をあげるとうっすら目を開けてこっちを見てる爆豪と目が合った。
蛍「…起きてたの。」
爆「ンだその顔は。」
いつもならキレながらいう言葉も覇気があまり無い。
爆「チッ、とんだ化けもんだったぜ。てめェも急にべらべら俺に対して言ってくれたしなァ。」
ジロリとこっちを睨む。
蛍「本心だしただの事実。」
爆「あァ！？」
威勢は良い。
爆「あんなクソの力ぁ借りんのは今回限りだ！」
蛍「…幼馴染なのに付き合い悪いね、二人とも互いの距離感が掴めてない感じ。」
爆「…」
＿＿…そうか。
どう接したらいいのかわからないのか。
見た所そんな感じがする、…どうでもいいけれど。
爆「テメェこそ人のこと言えねぇだろが、半分野郎は随分変わったみてぇだしな。」
私は椅子から寝ていたベッドへ戻り壁に背を預けた。
蛍「…仲良くする必要はない。」
爆「幼馴染なのにとか言っといてそれかよシバくぞ。つかテメェは身内じゃねーかクソが。」
身内…、か。
蛍「…私たちは歪だよ、バラバラで繋がらなくて何かが欠けてる。」
サァ…と心地よい風が入ってくる。
蛍「私たちは家族じゃなかった。」
…
爆「……そうかよ。」
＿＿＿
＿＿＿＿
焦「蛍！」
蛍「…」
さっきから私を何度も呼ぶのは兄。
麗「わー…お疲れやね蛍ちゃん。あ！あと合格おめでとう！」
飯「緑谷くんも満身創痍だな…、この過酷さ…さすが雄英！」
焦「どうしたんだその傷は。何でそんなにボロボロなんだ、腕の包帯…リカバリーは？治癒しても完全回復しないほど激戦だったのか。」
緑「ちょ、落ち着いて轟くん？」
放課後、教室には五人の影。
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pino(プロフ) - 紗菜見さん» 本当ですか！？感動してもらえてすごく嬉しいです…！！コメントありがとうございました！ (2019年8月18日 18時) (
レス) id: 959de6d87f (このIDを非表示/違反報告)
紗菜見 - この小説めっちゃ感動できる！！！(TДT)更新頑張ってください！ (2019年8月18日 15時) (レス) id: 60662f9996 (このIDを非表示/違反報告)
pino(プロフ) - イマツギさん» 嬉しいお言葉ありがとうございます！(TT)全力で頑張ります！！ (2019年8月18日 8時) (レス) id: 7816ba7c93 (このIDを非表示/違反報告)
イマツギ(プロフ) - 早く続きが見たいですね!!更新頑張ってくださいm(_ _)m (2019年8月18日 2時) (レス) id: 55b7647faa (このIDを非表示/違反報告)
pino(プロフ) - こころさん» コメントありがとうございます！更新がんばりますね…！(^-^) (2019年8月1日 19時) (レス) id: 7816ba7c93 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：pino | 作成日時：2019年5月15日 15時
