107.想起させるから ページ11
何故かわからない。
どうでもいいのに、胸の辺りに変につっかえて記憶の片隅に残る。私の思考を邪魔する。
それが私を無性に苛立たせた。
蛍「何でだろう…。」
盛り上がっているバス内とは反対に私の席は静かだった。
＿＿
＿＿＿
蛍「兄さん、休憩所。」
焦「ん、…おお。」
一時間ほど経ったころ。
バスは目的地へ向かう途中の休憩所に止まった、どうみてもパーキングエリアには見えないけれど。
「煌めく眼でロックオン！」
「キュートにキャットにスティンガー！」
「「ワイルドワイルドプッシーキャッツ！！」」
相「今回お世話になるプロヒーロー"プッシーキャッツ"の皆さんだ。」
緑谷の話によると山岳救助等などを得意とするベテランらしい。キャリアは今年で12年…。
「心は18！！」
緑「へぶっ！」
こんな所で意味もなく停車する？私が山の方をジッと見ていると緑谷が話しかけてきた。
緑「轟さん、どうかした？」
蛍「いや…。」
目的地までまだあんなにあるのに。
蛍「…過酷になりそう。」
緑「うーん…山奥まで来てるしそれなりの訓練はさせられるだろうね…。」
焦「もしも時は俺に頼れ。」
呟いたつもりがしっかりと聞かれてた。
蛍「はぁ…私のことは放っておいて。」
焦「無理だ。」
緑「あ、も、もちろん僕も力になるよ！」
隣で話す二人にふと疑問がわいた。
蛍「何でそんなに私に構うの。」
と聞く。二人はポカンとした後すぐに答えた。
焦「兄妹なんだから当たり前だろ。」
緑「友達だから…、かな。」
蛍「…いい加減諦めたらどうなの。」
兄妹ごっこ、友達ごっこ。
兄さんだって前はそう言ってたはずなのに。
焦「…いいや諦めねぇ。」
緑「僕も…君の力になりたいんだ。」
ｲﾗ＿＿
ああ。そっか。
わかった。
絶対救けるだの信じてるだなんだと。
そっか、そうだ、
ｻﾞｻﾞｻﾞ＿＿ｻﾞｻﾞ…
『いたい…いたいよ！とうさん…！！』
『おにいちゃんにひどいことしないで…』
ｻﾞｻﾞｻﾞ…＿ｻﾞｻﾞ
『俺に寄るな！』
『ごめんね…ごめんね、蛍…』
ｻﾞ…ｻﾞｻﾞ…＿＿＿
頭にノイズと不鮮明な映像が走る。
いつもこれだ。
蛍「何で貴方を見ているとこんなにも気分が不快になるのか…わかった。」
緑「え？」
焦「蛍、」
気分が悪い。
蛍「あの頃の、あの時の…甘くて弱くて惨めだった私を想起させるからだ。」
だからこんなにも苛立つんだ。
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pino(プロフ) - 紗菜見さん» 本当ですか！？感動してもらえてすごく嬉しいです…！！コメントありがとうございました！ (2019年8月18日 18時) (
レス) id: 959de6d87f (このIDを非表示/違反報告)
紗菜見 - この小説めっちゃ感動できる！！！(TДT)更新頑張ってください！ (2019年8月18日 15時) (レス) id: 60662f9996 (このIDを非表示/違反報告)
pino(プロフ) - イマツギさん» 嬉しいお言葉ありがとうございます！(TT)全力で頑張ります！！ (2019年8月18日 8時) (レス) id: 7816ba7c93 (このIDを非表示/違反報告)
イマツギ(プロフ) - 早く続きが見たいですね!!更新頑張ってくださいm(_ _)m (2019年8月18日 2時) (レス) id: 55b7647faa (このIDを非表示/違反報告)
pino(プロフ) - こころさん» コメントありがとうございます！更新がんばりますね…！(^-^) (2019年8月1日 19時) (レス) id: 7816ba7c93 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：pino | 作成日時：2019年5月15日 15時
