78.委員長なら ページ31
君は倒れかけてて聞き取れていなかったと思うから改めて言わせてくれ、と。
飯「僕のせいで…、怪我をさせた。怒りで…何も見えなくなってしまっていた…すまなかった…！」
頭を下げて謝罪した。
飯「君は僕に忠告してくれたのに…！」
頭を下げたままそう言った。
蛍「…そうだね。なのに私怨丸出しの単独行動…。」
飯「ッ＿」
焦「蛍、だから飯田は」
緑「轟くん。」
視界の端で緑谷が兄さんの肩に手を置いたのが見えた。
蛍「委員長決めのとき…貴方に一票入ってたでしょ？」
飯「…え？」
緑「そういえば飯田くん自分には入れなかったって言ってたよね。」
それが何だ、と呆けた顔で頭を上げた飯田。
蛍「その一票は…私が入れた。…貴方に人を導く能力があると判断したから。」
飯「！！」
私の話に三人とも驚いている。
蛍「だからこういうのは今回限りにしてほしい、貴方がクラスを先導できる人だと思ったから入れたんだよ。＿＿しっかりしてよ、…委員長なら。」
飯「っ…」
両手が使えないせいで病室の床にポタポタと涙がこぼれ落ちる。
飯「…っうん…、…ありがとう……」
蛍「…」
兄さんと緑谷は笑って彼の背中に手を添えた。
私は今度こそこの病室を出ていった。
まだまだ…まだ私は弱い。
強敵にも通用する力が…＿＿必要なんだ。
麗「蛍ちゃん大丈夫やったん！？」
目の前でこちらを心配そうに見ている麗日さん。
蛍「…特に怪我はしてない。」
焦「嘘つけ、お前まだ肩の包帯とれてねぇだろ。」
余計なことを……
麗「そうなの！？」
蛍「とってないだけでとれる。周りの人が心配性なだけ。」
腕の傷は医者の個性と治療で完治。
肩だってそうだ、包帯なんていらないのに…。
焦「んなわけねぇだろ、痛みを感じたらすぐ俺に言え。」
蛍「…必要ない。」
焦「俺が怪我の原因みてぇなもんなんだし、おまえの体に傷痕残んのは嫌だからな。」
麗「何か轟くんすっごい饒舌やねんけど…？」
はぁ…、
すると教室の扉が開き相澤先生が入ってきた。立っている人は瞬時に着席し静かに待った。
相「おはよう。」
「「おはようございます！」」
相「朝から急で悪いが午後のヒーロー基礎学について知らせがある。今日は一対一の訓練だ。」
一対一…？
相「つっても体育祭みたいなガチ全力は出すなよ。あくまで"戦闘能力の向上"…派手な怪我をするのもさせるのも控えろ。」
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pino(プロフ) - 桜さん» エンデヴァーって絶対親バカだと思うんですよね…笑 (2019年7月3日 20時) (
レス) id: 7816ba7c93 (このIDを非表示/違反報告)
桜 - エンデバーw親バカw (2019年7月3日 20時) (レス) id: 7bef5e0dd1 (このIDを非表示/違反報告)
pino(プロフ) - 美加代さん» 嬉しいお言葉ありがとうございます！(TT)頑張ります！ (2019年5月6日 8時) (レス) id: 7816ba7c93 (このIDを非表示/違反報告)
美加代 - めっちゃ面白いです！もう毎日更新楽しみに待ってます！これからも応援してます！頑張って下さい！ (2019年5月6日 6時) (レス) id: 3ef79b5796 (このIDを非表示/違反報告)
pino(プロフ) - 南風さん» 漢字難しい…！コメントありがとうございます！更新頑張ります！！ (2019年4月21日 19時) (レス) id: 7816ba7c93 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：pino | 作成日時：2019年3月15日 16時
