66.嫌いだ ページ19
焦「蛍……」
冬「っ、…」
私は庭に足を踏み入れる。
エ「蛍、」
蛍「…」
立ち上がりながらこっちを睨む父親。
蛍「貴方の"力"に対する執着は異常だよ…。」
砂ぼこりが舞う中、みんな黙ってこの場に立っていた。
蛍「私は……、」ｺﾞｵｯ
エメラルドの瞳
蛍「私に似てる"おまえ"が嫌いだ。」
燃えるような赤い髪
蛍「おまえに似てる"わたし"が嫌いだ。」
強い力への執着＿＿＿。
"憎イ"
ドッ！と姉さんと兄さんがいる家と庭の間に大きな氷壁を作る。
エ「俺と…、張り合うつもりか？」
蛍「そうだね…、今の私じゃ張り合うことすら出来ないだろうけど……いい機会、No.2にどこまで通用するか試してみるのもいい。」
ゴオオオ……！！
父も炎を本格的に出してきた。
最大火力は出さない……でも…相手と同じ力量で…！
冬「どうなってるのっ…、蛍…！お父さん！やめて！！」
焦「蛍、何やってんだ！？クソ…、姉さん退いてろ！俺が溶かす！」
ゴオオオ＿＿！！
エ「かかってこい！」
両者同時に地を蹴って……
＿＿＿2つの炎がぶつかった。
〜焦凍side〜
分厚い氷壁が俺達の前に建てられる。
姉さんは口をおさえて困惑していて、俺も混乱していた。
とりあえず目の前の氷壁を溶かそうとした時だった。
ﾌﾞﾜｯｯ！！！
冬「わっ…！？」
すごい風の音がして氷が溶けだしている事に気がつく。
焦「炎で…！」
左を使い、目の前の氷を一部完全に溶かす。
そして目の前に広がっていたのは＿＿
冬「な…」
焼け焦げた草花と家の塀。
焦げた臭いが鼻につく。
少し遠くに座り込んでいる蛍と反対側に立っているクソ親父。
エ「まだまだだな。今、全力を出していなかっただろう？場所は悪いが…それでは甘いな。」
フン、と鼻をならして歩き去るクソ親父。
冬「蛍っ…！大丈夫なの！？」
すぐさま駆け寄り安否を確認する姉さん。
蛍「…怪我なんてしてないよ。氷壁、今片づけるから。」
呆然とする俺たちとは反対に蛍は炎で後片付けを始めた。
冬「…」
姉さんは悲しそうな顔をして家の中へ戻っていった。
俺もほぼ溶けきっている氷に向かって小さく炎をだして蛍に話しかける。
焦「蛍…お前何考えてんだ。」
蛍「…」
焦「危ねぇことすんな。」
水でぬれた手を服で拭う。
蛍「…！」
焦「頬…切れてるじゃねぇか。」
67.俺が後悔していること→←65.悲劇が起きる原因はいつだって…
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pino(プロフ) - 桜さん» エンデヴァーって絶対親バカだと思うんですよね…笑 (2019年7月3日 20時) (
レス) id: 7816ba7c93 (このIDを非表示/違反報告)
桜 - エンデバーw親バカw (2019年7月3日 20時) (レス) id: 7bef5e0dd1 (このIDを非表示/違反報告)
pino(プロフ) - 美加代さん» 嬉しいお言葉ありがとうございます！(TT)頑張ります！ (2019年5月6日 8時) (レス) id: 7816ba7c93 (このIDを非表示/違反報告)
美加代 - めっちゃ面白いです！もう毎日更新楽しみに待ってます！これからも応援してます！頑張って下さい！ (2019年5月6日 6時) (レス) id: 3ef79b5796 (このIDを非表示/違反報告)
pino(プロフ) - 南風さん» 漢字難しい…！コメントありがとうございます！更新頑張ります！！ (2019年4月21日 19時) (レス) id: 7816ba7c93 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：pino | 作成日時：2019年3月15日 16時
