63.そんなつもりじゃなかったこと ページ16
蛍「……勝手に"個性"が発動してびっくりしたんだね。」
頭を撫でる、でいいのかな。
撫でていると私に抱きついてきて服を握りしめた。
剣「…っ…ぼく、そんなつもりじゃ…！傷つけるつもりじゃなかった…！急に風がふいたとおもったら、周りのひとが傷ついてて…！おかあさんのうでから血がでてて…！」
本当にそんなつもりじゃなかったんだ、となきはじめてしまった。
……こういう時、どうすればいいんだっけ…
"蛍…、大丈夫よ＿"
私は小さい背中に手をまわしてゆっくりさする。
蛍「…大丈夫。そんなつもりなかったってきっとお母さんもわかってる。……今からでも謝って仲直り出来る。」
剣「っ、……ほんと…？」
頭の中にあの人に会いに行った兄さんの姿がうかんだ。
蛍「……うん。きっと出来る。」
また彼は少し泣き出してしまったけれど、しばらくそこで私達はポツポツと会話を交わした。
カァ、カァ＿＿＿
カラスが鳴いて日も暮れてきた頃。
剣「僕、おかあさんに何て言えばいいのかな…」
まだ気持ちの準備が出来ていないらしい。
蛍「…私も、貴方と似た経験がある。」
剣「おかあさんのこと…？蛍さんにも？」
手を繋いで歩きながら少し話す。
蛍「…私も傷つけるつもりじゃなかった。でも結果的に私はあの人を追い詰めて＿＿、」
そこまで喋ってハッと口を閉ざす。
剣「蛍さん…？」
……何が＿＿何が、"傷つけるつもりじゃなかった"、だ…
私はあの人の側にいることがどんな結果を招くか知っていたのに。
知っていたのに＿＿、
剣「…蛍さん！」
ハッと顔を上げて目線を下に移す。
剣「大丈夫…？」
蛍「…何でもない。」
今更……私は何を＿＿。
剣「…蛍さんに何があったのか…よくわかんないけど、…きっと大丈夫だよ、」
蛍「…え？」
剣「自分のおもってること…言っちゃえばいいんだよ。」
仲直り出来るっていってくれたから…、と私に言ってきた。
蛍「………思ってること…」
＿＿＿私は何を考えてるんだ。
余計な事は考えるな、私の目的の"障害"になる物を作るな。
剣「蛍さん…もしかしてこのあいだのゆーえー体育祭でゆうしょうした人…？」
蛍「…今頃？…まあその通り。」
剣「っすごい…！ぼくテレビ見てたんだよ。すごく…すごく、みんなかっこ良かった。」
彼は本当にヒーローに憧れているらしい。
蛍「…そっか。」
「剣！！！」
突然聞こえてきた女性の声。
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pino(プロフ) - 桜さん» エンデヴァーって絶対親バカだと思うんですよね…笑 (2019年7月3日 20時) (
レス) id: 7816ba7c93 (このIDを非表示/違反報告)
桜 - エンデバーw親バカw (2019年7月3日 20時) (レス) id: 7bef5e0dd1 (このIDを非表示/違反報告)
pino(プロフ) - 美加代さん» 嬉しいお言葉ありがとうございます！(TT)頑張ります！ (2019年5月6日 8時) (レス) id: 7816ba7c93 (このIDを非表示/違反報告)
美加代 - めっちゃ面白いです！もう毎日更新楽しみに待ってます！これからも応援してます！頑張って下さい！ (2019年5月6日 6時) (レス) id: 3ef79b5796 (このIDを非表示/違反報告)
pino(プロフ) - 南風さん» 漢字難しい…！コメントありがとうございます！更新頑張ります！！ (2019年4月21日 19時) (レス) id: 7816ba7c93 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：pino | 作成日時：2019年3月15日 16時
