9.野望 ページ10
蛍『私だけはしょーとの事嫌いにならないよ。ずっとなかよしの双子のきょうだい！』
ずっと、なんてよく言えたな…。あんなにも呆気なく崩れたっていうのに。
公園のベンチに座ったままぼーっとする。
双子でも考え方はまるで違う。
兄は父親を否定したいがために左を使わないと言った、私はより強い力を求めて両方使うと言った。否定してあの男が私達の扱いを変えることなんてあるわけない。
ハッキリ言って左の個性しか使わない兄よりも私の方が強いと思ってる。
いやそうじゃなくても強くならなきゃいけない。今よりももっと強い力を手にいれてヒーロー、エンデヴァーを越える。
ボコボコにしてこちらの方が強いと見せてやった方が早くない、って話。まあ一応No.2のヒーローだからそんな簡単に出来るわけないけど。
「〇〇〜？帰るわよ〜？」
「あっ！おかあさん！」
夕暮れの中、手を繋いで公園を出ていく親子を見つめた。
『かあさん…わたし、髪も赤いし目も緑色…。とうさんにそっくり……わたしもとうさんみたいになっちゃうのかな…』
『……』
『嫌だよ……そんなの…わたし、とうさんみたいになりたくない…』
『…蛍、ーー』
あの時、母は何て言ったんだっけ。
私の記憶の中の母はほとんど怯えているか泣いているかだ。
蛍「…帰ろう。」
家に帰ると誰かが口論しているような声が聞こえた。まああの二人だろうな。
冬「ちょ、蛍…！焦凍とお父さんがなんか口論してるんだけど…!?どうしよう…！」
どうしようって……、
蛍「どうもしなきゃいいよ、私達には関係ない。」
うしろから呼び止める声が聞こえるけど、どうせまた個性がどうとかいう話だろう。
自分の部屋へいって身軽な服装に着替えると言い合いをしている人達とは別の道場へ向かった。
拳を突き出しては引っ込めるを続ける。
体術は随分と体に染みついた。
蛍「ハァ…」
ポタ、…ポタと汗が床に落ちる。
強くなって…エンデヴァーを越える。
ーーー私の野望。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
エンデヴァーファンの人ごめんなさい…！
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 283人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ヒロアカ」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
なる(プロフ) - 遙 (2019年12月30日 19時) (
レス) id: e8d1874213 (このIDを非表示/違反報告)
pino(プロフ) - アオイさん» 名前はこれでpart2、3と続いてるのでこのままでいきたいと思っています…！コメントありがとうございました！ (2019年5月22日 20時) (レス) id: 7816ba7c93 (このIDを非表示/違反報告)
アオイ(プロフ) - 名前変換できるようにすることってできますか？ (2019年5月22日 16時) (レス) id: fd0d6f525d (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：pino | 作成日時：2018年11月24日 22時
