55.少女の家で住んでるやつ ページ8
樹『千紗、おまえいつもここにいるのか?』
千『いや野宿?野宿してるっていいたいんかおまえは。家ぐらいあるわ。』
ふうん、と言いながら気になった事を聞いた。
樹『おまえの家ってどこにあるんだ?』
千『ん〜まあこっから近いけど。』
俺達がガキの頃住んでいたところは比較的田舎の方だった。
樹『どんな家なんだ?』
千『ふつーに一軒家だけど。おまえは?あ、"家"っていうか"巣"か。ごめんごめんアホ鳥。』
樹『とりじゃねぇよ!!』
気になることをどんどんきく。
樹『…誰とすんでるんだ?その…両親いないって…』
千『…保護者兼先生の立場にいるやつと。』
樹『先生?がっこうにすんでるのか?』
質問ばかりしているからかうざったそうに顔をそらした。
千『家だよ、い・え!学校なんかにすむわけないでしょ。』
樹『なんだよそれ…』
千『ったくめんどくさいなぁ……そんなに知りたいなら実際に見てみれば?』
樹『…え!?』
______、
樹『ここがお前のいえか?』
千『……そうだけど。』
俺達が住んでいるところはまあまあ田舎なところで田んぼがあったり大体の家は古い木造である。まあこいつの家も木造なんだが……。
まあまあ大きめなんだよな。
樹『ここでその"先生"とすんでんのか?』
千『そーだよ。』
こいつと知り合って3週間ぐらいがたった
。季節は夏、セミがうるさく鳴いていた。
ふわぁ〜っとあくびをこぼして、千紗は家の木の門を開けて入った。俺は門の前で入っていいのか…?と考えていると千紗が振り返った。
千『何つったってんの?はいんないの?』
そしてスタスタと行ってしまった。
樹『あっ、まてよ!』
俺もあわてて後を追った。広い縁側と庭があっていい家なんじゃないかと思った。ガラガラ…と引き戸を開ける。すると奥から出てきたのは…
?『千紗、帰ってきたんですね。』
髪が少し長めの優しそうな男の人が俺達の前にやって来た。
?『千紗、そっちの子は?』
千『…神社でひろった。』
樹『おれはすてネコか!』
千『いいえこれは鳥です。』
樹『えいかいわみたいに言うな!つか俺はとりじゃねぇ!』
千紗としょーもない事を言い合っていると前に立ってる男が笑っているのを我慢しているんだろうが肩が思い切り震えている。
イラッ…
_____
鳳 樹(おおとり いつき)は主人公の幼馴染です。part1にて登場済みです。
451人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「名探偵コナン」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
エイム(プロフ) - どうもはじめまして塩コショウ派の黄身カチカチ派です (2020年5月2日 22時) (レス) id: 749cfc485c (このIDを非表示/違反報告)
pino(プロフ) - マロンさん» ご指摘&コメントありがとうございます!!思いっきり今気づきました…、私のミスで混乱させてしまってすみませんでした…。 (2019年11月29日 22時) (レス) id: 7816ba7c93 (このIDを非表示/違反報告)
マロン - すごく面白いです!ついでですけどpart2の73なんですが、どこでコナンくんに会ったんですか?よく分からなくて。教えてください!応援してます!頑張ってください! (2019年11月29日 20時) (レス) id: 81eb5f8e4a (このIDを非表示/違反報告)
pino(プロフ) - 黒豆春さん» ありがとうございます!……やはり塩コショウ派が多い。 (2019年1月21日 17時) (レス) id: 959de6d87f (このIDを非表示/違反報告)
黒豆春 - 初コメです!pinoさんの小説、面白くていつも読んでます。これからも頑張ってください!!なみに私も半熟塩コショウ派です! (2019年1月21日 15時) (レス) id: 6e47ac83d9 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:pino | 作成日時:2018年12月27日 19時