53.俺とアイツのちょっとした話 ページ6
〜樹side〜
幼い頃の話だ。七歳ぐらいの時だっけか。__俺とアイツの話。
『おまえ母親にすてられたんだろ!』
『母無し子っていうんだぜー!』
『いつもえらそーに無視しやがってちょうしにのってんじゃねーぞ!』
樹『……。』
俺は幼い頃母親に捨てられた。
側に居てくれた父がずっと励ましてくていたもののまだ小さかった俺は母がいつか帰ってきてくれると信じていた。
俺はその日、古い神社に来て読書をしていた。つい最近見つけた落ち着ける場所。ここならうるさい奴らも来ない。
『ここにいたのか!ははなしご!』
見つかった、やっと静かにできる場所だったのに。
『隠れたってむだだからな!』
『親にみすてられたお前のいばしょなんかねーんだからな!』
『はははは』
うるさい奴らだ。
樹『おれはすてられてなんかない。』
『じゃあなんで母親がいないんだよ!』
『おまえが嫌いになってきっといなくなったんだ!』
樹『うるさい』
『どうせ、母親もおまえみたいなやつなんだろ?』
その一言が俺は頭にきた。3人相手に向かっていったがやっぱり俺一人の力じゃ足りなかった。
『ハァ…ハァ…おい!もっとボコボコにしてやろーぜ!』
リーダーのような奴がそういったとき3人が俺を取り囲んだ。その時だった。
『あのさぁ、人がきもちよく寝てるのにギャーギャー騒がないでくんない?』
目が半目しか開いてなくて頭をかきながらジットリとこっちを睨んでいる同じ年頃の女の子。今まで寝てました感が凄かった。
なんてマヌケづらなんだ、と思った。←
樹『……は…?』
『お前だれだよ!!』
千『いやお前らがだれだよ。人の昼寝じゃましてさぁ、はやくどっか行ってくんない?』
『生意気だぞ!』
『あ!こいつ知ってるぞ!』
3人組の1人がめんどくさそうにしてるアイツを指差して言った。
『こいつ隣の組にきた奴だ!』
隣の組…?そういえば転校生が来たって言ってたな…
『しかもこいつがここに来た理由、両親がいないからだぜ!』
『うわお前もいっしょかよー!』
『嫌われものだ!』
俺はあいかわらず尻もちをついたまま少女の方を見た。ところが少女は全く傷ついた様子はなく、眠そうにあくびをこぼした。
千『キーキーうるせーんだよ。さる?猿人なの?』
はぁ!?と3人がいっせいに飛びかかる
樹『あぶない!』
だが驚くことに少女は逆に3人をボコボコにした。
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エイム(プロフ) - どうもはじめまして塩コショウ派の黄身カチカチ派です (2020年5月2日 22時) (レス) id: 749cfc485c (このIDを非表示/違反報告)
pino(プロフ) - マロンさん» ご指摘&コメントありがとうございます!!思いっきり今気づきました…、私のミスで混乱させてしまってすみませんでした…。 (2019年11月29日 22時) (レス) id: 7816ba7c93 (このIDを非表示/違反報告)
マロン - すごく面白いです!ついでですけどpart2の73なんですが、どこでコナンくんに会ったんですか?よく分からなくて。教えてください!応援してます!頑張ってください! (2019年11月29日 20時) (レス) id: 81eb5f8e4a (このIDを非表示/違反報告)
pino(プロフ) - 黒豆春さん» ありがとうございます!……やはり塩コショウ派が多い。 (2019年1月21日 17時) (レス) id: 959de6d87f (このIDを非表示/違反報告)
黒豆春 - 初コメです!pinoさんの小説、面白くていつも読んでます。これからも頑張ってください!!なみに私も半熟塩コショウ派です! (2019年1月21日 15時) (レス) id: 6e47ac83d9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:pino | 作成日時:2018年12月27日 19時