23 side:You ページ24
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静かな部屋の中
永遠に続くキスとリップ音が響く
・
力の入らない体はクタクタのまま
床に座り込んでいても倒れてしまいそうで
真司郎さんが私の腰と顎を固定して
愛を注ぐようにキスを繰り返す
・
息が上手くできない
キスをしながら、吐息のように吸っては吐いて
唇や舌の動きについていけずに
ただひたすらに、されるがまま
・
私の鼻を掠めるのは慣れすぎてしまった、彼の香り
ぐちゃぐちゃの感情を整理できずに
ただ、本能のままに彼を引き止めた
・
だって、彼がいなくなったら
私はどうなる?
そんな、自分のことしか考えられなくて
・
とうとう酸素が足りずに彼から少しだけ離れると
私を見つめる彼の目からは何の感情も読み取れない
すると、彼が私の腕を引っ張り立ち上がらせて
真司郎さんが使ってる大きいベッドへ
私の手を引き放り投げる
・
「...っ...待...」
そんなことを言う間もなく、彼が私の上に覆い被さる
大きな体、彼しか見えない視界
本能的に体が強ばって熱が奪われていく
・
あぁ、私
この男に抱かれてしまうんだと
そう悟ったこの感情の正体は
諦めか、恐怖か、絶望か
・
彼は冷めたような目で私を見下ろすと
数秒、目を閉じて
真「...今日はゆっくり寝な?」
一言言い残すと、ベッドから離れて
身支度を整えると部屋から出ていってしまった
・
扉が閉じる音と同時に体の力が抜ける
空気を取り込んで、自分の体を抱きしめる
自分の体が震えているのに気がついたから
さらに、守るようにぎゅっと強く
「...っ...」
涙は出ないのに
息遣いはまるで泣いているように乱れて
・
あの人は、誰?
私は知らない
真“A”
私の名前を呼ぶ優しい笑顔が、声が
すごく好きだった
・
これから私たちは、どんな関係になるのだろう
だんだんと酸素が送られて冴えてくる脳
自分が置かれている状況に鳥肌が立つ
・
「(...私は...っ...)」
どうすれば良かったんだろう
・
どうにか体を起き上がらせて立ち上がる
視界がゆらゆら揺れて真っ直ぐ立てない
・
どうにか自分の部屋のベッドに着いた頃には
意識を失うように眠りについた
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桃(プロフ) - まってましたあああ!!本当にありがとうございます生きててよかった (2021年1月4日 13時) (レス) id: 891670169f (このIDを非表示/違反報告)
はるか(プロフ) - 更新楽しみにしてます!Twitterとかしてますか?? (2019年12月3日 0時) (レス) id: a54df85738 (このIDを非表示/違反報告)
もなみ - 久しぶり更新本当に楽しみにしてました (2018年12月11日 0時) (レス) id: 45f78a918e (このIDを非表示/違反報告)
もなみ - いいところでストーリー終わらせますね! (2018年10月28日 20時) (レス) id: 45f78a918e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:なな | 作成日時:2018年10月28日 14時