chapter5 ページ8
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周りに私の今の状況を伝えれば、助けてくれるのでは？
なぜ今まで気付かなかったのか
でも
「…色々ありまして…家の事情って奴です」
複雑なんですよね、うちの家庭
なんて苦笑いも含めて安室さんの質問に答えた
「そうなんですか、すみません、気が利かなくて」
「いえ、そんな。お気になさらず」
私は安室さんに背を向けてそのまま園子たちのいる席へと向かった
自分の今の状況を、言ってはいけない気がした
言ってしまったら、とんでもない事が起こってしまいそうな、そんな気配
馬鹿げてると自分でも思うけど、私は言えなかった
────────
あれから園子たちとポアロでパーティーを楽しんだ
安室さんも私を気遣って無料でケーキまで用意してくれた
気付けば店内の時計は19時を指していて急いで私達は解散した。
園子、蘭と別れ走って家まで帰っていく。
「た、だいま…」
ガチャリ、と扉を開けて入れば玄関の前でおじさんが腕を組んで仁王立ちをして待っていた。
雰囲気からして怒っているっぽい
「遅い！！！今何時だと思ってるの！？｣
案の定帰宅時間についてくどくどと15分程怒られた。
Aちゃんは天使なんだからうんたらかんたらとか訳の分からない事まで言われた。
天使じゃないわ
「ご、ごめんなさい…」
素直に頭を下げて謝ると頭上からふ、と笑う声が聞こえた。
頭を上げるとそのまま後頭部を捕まれおじさんの方に寄せられる。
「安室さんに私の事言わないで、偉かったね？」
「ッ、」
耳元でそう囁かれた。
ぞわ、と背筋が凍る
まだ会って少ししか経っていないけど、今まで聞いたことのない低い声で。
蛇に睨まれた蛙
まさしくその言葉通りの、威圧感
やっぱりこのおじさんは、普通の人じゃない
私はおじさんと目も合わせることが出来ず、首をゆっくり縦に降るしかなかった。
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玲生(プロフ) - おじさん意外とかっこよかった (2月15日 17時) (
レス) @page29 id: 7f34fd14ff (このIDを非表示/違反報告)
キリン(プロフ) - 胸くそ展開すぎて好きです🫰 (7月24日 15時) (レス) @page29 id: 261e0dc8c8 (このIDを非表示/違反報告)
m(プロフ) - 初コメント失礼します。文章もとても綺麗で読みやすく、最後は物語の中に入り込んだように恐怖を感じました。そしてハイブリストフィアのような闇のある作品が好きな私からすると本当に面白くて最高でした。この作品を完結させて残して下さりありがとうございました。 (2023年3月18日 17時) (レス) @page29 id: 0d9b393e0f (このIDを非表示/違反報告)
いちきちゃん - こわぁ､､神､､ありがとうございます (2023年2月22日 22時) (レス) @page29 id: bbdd29e3b1 (このIDを非表示/違反報告)
きなこmochi - 他の作品と終わり方が違くてすごく良かったです！！永遠ループというのが鳥肌がたちました。 (2021年7月10日 20時) (レス) id: e0f0f02020 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：こずめ | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/shinkuru101/
作成日時：2017年11月4日 16時
