chapter14 ページ18
私はもっと快斗くんの顔を見ようと怪盗キッドに顔をぐい、と近付ける。
その行動にびっくりした怪盗キッドはびくっ、と肩を揺らして少し後ろに下がった。
「快斗くん……」
「え、え、ちょ、え、待って…まッ…!!!まだ!俺達にはまだ早いだろォォォ!!!」
「は?」
何を勘違いしたのか怪盗キッドは顔をタコみたいに真っ赤にして私からものすごい速さで離れて、流れるようにコナンくんに盗んだ宝石を返してからハンググライダーで空を飛び去ってしまった。
コナンくんも状況が掴めずに放心状態だ。
私もだよコナンくん。
ああ、快斗くんに聞きたいことがあったのに。
私の転校先何処知ってる?って。
コナンくんははっ、と我に返ってからすごい形相で私に迫った。
「おま、なんで俺の後付けてきたんだ!!なんであんなにキッドに顔近付けてんだ!向こうは犯罪者だぞ!?分かってんのか!?」
「ご、ごめんなさい…確かめたいことが、ありまして…」
これ絵面酷すぎでしょ
小学生に説教されてる高校生って…
しかしコナンくんはとうとう本性表してきたな
普段ってこんなに声低いんだな
あの「蘭姉ちゃん!」は何処から声出してるんだろうか。
でも、コナンくんから私の名前を呼び捨てにした事も、普段の言葉遣いとかも打ち明けられなかったので私も聞かないことにした。
きっと聞かれたくないだろうから。
それからは何事もなく怪盗キッドの件は終わり、ちゃんと19時前に家に帰れた。
玄関の鍵が空いていたからりょーたろーは帰ってきてるのだろう。
扉を開ければりょーたろーが笑顔で待ってる、そう思うと少し嬉しく思う。
「りょーたろー、ただいま……」
だれも、いない。
それどころか、リビングの照明さえついていない。
鍵を閉め忘れた訳が無い。
ちゃんと記憶にある。
じゃあ、なんで
「おい」
後ろから、知らない男の声。
1049人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
玲生(プロフ) - おじさん意外とかっこよかった (2月15日 17時) (レス) @page29 id: 7f34fd14ff (このIDを非表示/違反報告)
キリン(プロフ) - 胸くそ展開すぎて好きです🫰 (7月24日 15時) (レス) @page29 id: 261e0dc8c8 (このIDを非表示/違反報告)
m(プロフ) - 初コメント失礼します。文章もとても綺麗で読みやすく、最後は物語の中に入り込んだように恐怖を感じました。そしてハイブリストフィアのような闇のある作品が好きな私からすると本当に面白くて最高でした。この作品を完結させて残して下さりありがとうございました。 (2023年3月18日 17時) (レス) @page29 id: 0d9b393e0f (このIDを非表示/違反報告)
いちきちゃん - こわぁ、、神、、ありがとうございます (2023年2月22日 22時) (レス) @page29 id: bbdd29e3b1 (このIDを非表示/違反報告)
きなこmochi - 他の作品と終わり方が違くてすごく良かったです!!永遠ループというのが鳥肌がたちました。 (2021年7月10日 20時) (レス) id: e0f0f02020 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:こずめ | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/shinkuru101/
作成日時:2017年11月4日 16時