【名探偵コナン】コリングウッドくんは大きくなりたい【男主】

さんじゅうごわ、おいおじさん ページ39

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「あ、あの……サイン頂けませんか……」

ボソッと俯きながら小さな声でいう博士に俺はニコッと笑った。

「いいよ〜！紙とペンはあるかな？」

俺の人格はもう完璧にA・コリングウッドである。

ファンへの態度はいつもこんな感じだ。壁を作りすぎず、かと言って作らなすぎるのも駄目。でもなるべくフレンドリーに。


阿笠博士は急いで自室に戻って色紙とサインペンを持ってきてくれた。


「ありがとう、じゃあちょっと待っててね！」


俺はその色紙にもう書き慣れた俺のサインをスラスラと書いていく。
そして予め空けておいた俺のサインの上のスペースに「阿笠博士さんへ♡」と書いた。

「はい！どーぞ！」

書き終わった色紙とサインペンを渡した。阿笠博士はその色紙を見て、数秒固まったあと、目から涙を零して泣き出してしまった。

俺のサイン、しかも自分の名前付きは泣くほど嬉しかったらしい。


照れるね←




「あ、あと、いつものあれ、言ってもらっても…？」

阿笠博士からのもう一つの頼み事。


後ろの方で俺たちのやりとりを見ていたコナンくんが頭にハテナを浮かべて、「いつものあれ？」と俺に聞いてきた。


「ああ、うん。いつもライブ始まる前にいってることがあるんだけどね、」



俺は阿笠博士博士に向き直って、コホン、と声を整える。元の自分の声になるべく近付けるように、あー、あー、と声を出した。

声域広くてよかった。






「…さぁ！今日も楽しいショーの始まりだ！みーんな俺に夢中になってってね〜！！」

ウインクしながら投げキッスをかます。


「ｷｬｱｱｱｱｱｱｱ!!!!」←



今、おじさんらしからぬ声出してたような…？←


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