だいにじゅうよんわ、ここが僕の家 ページ28
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「…ね、江戸川くんと灰原さん、僕に気を遣ってるでしょう。普通に喋ってもいいよ。人の話聞いてるの、僕結構好きだから」
僕がそう言うと、僕を守るようにして僕を挟んで歩いている2人は顔を見合わせた。
「なら、その他人行儀な呼び方やめろよ。コナンって呼べって」
「私も、灰原さん、じゃなくて哀ちゃんとでも呼んでほしいわね」
二人して、意地悪そうな顔をしている。
フレンドリーなAと違って僕は人見知りで猫のような性格って設定だからちょっと難しいなぁ
「ええっと、じゃあ……コナンくんと哀さんでいいかな…あまり呼び捨てとか慣れてなくて…ごめんなさい」
「それで満足だ」
そう言って僕に笑いかけるコナンくんはやっぱり彼氏かよって思う。
そして漸く見えてきた僕の家。
「あっ、あそこ、僕の家だよ」
そうして指をさせば、2人は心底驚いた顔をしていた。
まぁ、確かにデカイとは思う。
「あれが家なのか!?」
「しかも…洋菓子店かしら?」
僕達の目の前に広がるのは、洋菓子店と言うには程遠い、お城という言葉がしっくりくるような、大きな建物だった。
建物の周りには大きな木が立ち並び、家の前には2mはありそうな黒ぐろとした門。
まるで絵本から飛び出してきたような、典型的な城だった。
そしてその大きな門の横には、お店の看板であろう、「cerisier(スリズィエ)」と桜の絵と共に可愛らしい文字で書かれていた。
門には「close」と書かれた看板が書けられていて、どうやらお店の開店時間は9時〜15時までのようだ。
鳴世は背伸びをしながら門の横にあるインターホンを鳴らした。
「じゃあ、家まで送ってくれてありがとう」
僕がそう言うと、僕の家の大きさに呆気に取られていたコナンくんと哀さんは僕の声にビクリと肩を揺らした。
「あ、ああ、じゃあな」
「また明日、学校でね」
「うん。今日は本当にありがとう。今度僕の家にも遊びに来てね」
僕と、僕の家を交互に見て、二人は少し顔を顰めた。
あれ、嫌そう。←
二人に控えめに手を振って別れを告げようとした時、事件は起こったのだ。
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ちなみに鳴世くんのお家は工藤邸より大きいです
だいにじゅうごわ、ゴールデンレトリバーだな→←だいにじゅうさんわ、彼氏かよ(2回目)
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苑(プロフ) - とても面白かったです!続編楽しみにしてます! (2018年4月1日 23時) (レス) id: ec4a3c37d4 (このIDを非表示/違反報告)
レイ(プロフ) - 続編楽しみに待ってます! (2017年7月26日 14時) (レス) id: eea9290c90 (このIDを非表示/違反報告)
倉木 勝(プロフ) - 続編待ってます!!!!全裸待機してますね(いい笑顔) (2017年4月16日 21時) (レス) id: e5f691c473 (このIDを非表示/違反報告)
春夏秋冬四季折々 - めっちゃ面白かったです!更新停止しないでええぇぇ!!!!! (2017年4月10日 21時) (レス) id: 6d5bac4935 (このIDを非表示/違反報告)
こずめ@元チューニング(プロフ) - 神無月さん» わあああああコメントありがとうございます!!めっちゃ嬉しいです元気出ました!!不定期更新ですが頑張ります!! (2017年2月12日 0時) (レス) id: 913a70f390 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:こずめ | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/shinkuru101/
作成日時:2017年2月1日 18時