【名探偵コナン】コリングウッドくんは大きくなりたい【男主】

だいじゅうななわ、泣いていい？ ページ21

授業の終わりを告げる鐘の音が鳴る。


初めての日本の学校。


長かったような、短かったような。
初日にしてはなかなかに充実した学校生活を送ることができた。

転校初日だった為に教科書を持っておらず、隣にいる吉田さんにずっと教科書を見せて貰っていたが、悪いことをした。

教科書を見せて、と授業が始まる前に小声で尋ねると、吉田さんはえっと声を上げて頬を赤くしていた。
おずおずと教科書を真ん中に置く吉田さんに、顔が赤いよ？と心配の念を送ると顔を逸らされてしまった。


そんなに僕が嫌いか？←


初日からやらかしてしまったかもしれない。



はぁ、とこれからの事を考えため息をついていると、僕の事が嫌い(仮定)な吉田さんが僕に話しかけてきた。




「鳴世くんもよければ一緒に帰らない？」

「えっ」



えっえっ、めちゃくちゃ親切…嫌いだけど仕方なくみたいな感じかな…吉田さん、僕の席の隣だし先生から「一緒に帰ってあげてね」とか頼まれてそうだもんな…あ、悲しくなってきた←


吉田さんの好意を無下にするわけにも行かない


「この町も案内してあげますよ！」


「美味いうな重がある店も特別に教えてやるぜ！」


「！？！？」


知らない男子2人に同時に話しかけられた。

正直喋るタイミングが一緒過ぎてうな重っていう単語しか聞き取れなかった…←

なに…てか誰……


「ちょっと元太くん！！僕に被せないで下さいよ！」

「うるせーぞ光彦！」


…なるほど、元太くんと光彦くんね、了承。←


ていうか僕そろそろ返事していい？吉田さん困ってるよね？ちょっと苦笑いしてるよね？


「おいおめーら、同時に喋ってやんなよ…転校生困ってんだろ」



眼鏡男子の登場。
顔が小さいのか、眼鏡が大きいのか、サイズが合ってない気がします。←


「転校生さんを挟んで喋るの辞めてあげれば？自己紹介してから喋りなさい ｣


茶髪のクールビューティな女の子も登場。


別に自己紹介すれば僕を挟んで喋っていいって訳じゃないよ決して


そんな…僕を囲んで楽しそうに喋らないでよ…いじめ…？


お前今日転校してきたばっかりなのに何故か誰1人から喋りかけられなくてだっせー！！みたいな感じですか？そうですよ何故かみんな話しかけてくれないんですよ←

転校生への質問タイムみたいなの定番じゃないの？
小林先生はそういう時間を設けてくれなかった上にほとんど僕に話しかけてくれなかったよ


泣いていいかなぁ…←

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