【名探偵コナン】コリングウッドくんは大きくなりたい【男主】

だいじゅうろくわ、ラッキー！ ページ20

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緊張して体が強ばっている僕に、担任の先生であろう人はにっこりと笑って僕の頭を優しく撫でてくれた。


そんなに緊張しなくてもいいのよ〜と言って頭を撫でてくれる手は何処か暖かくて、母親の様な安心感があった。







気軽に小林先生って呼んでね！と幼い笑顔を向けて歩いている先生の後にちまちまと着いていく。

どうやら僕のクラスは1年B組らしい。

教室に着くまで、小林先生は僕に歩幅を合わせながらクラスのこども達の特徴などを色々と教えてくれた。

僕も相槌を打ちながら静かに先生の話を聞く。


「そういえばうちのクラス、すっごく頭のいい子がいるのよ！江戸川コナンくんって言うんだけどね、」

「！」


江戸川コナン、という名前に僕の体が反応する。



FBIの彼が言っていた、僕同じ境遇かもしれない男の子。


同じクラスならば、監視をしやすい上に、色々聴けるかもしれない。

仲良くなれれば、行動を共にすることだって出来る。









(ふふ、ラッキー)


自然と口角が上がった。




先生がピタリと歩くのを止める。

考え事をしていたせいで先生が止まったことに気付かずぶつかってしまった。

鼻を抑える僕を見てクスクスと笑う先生。


恥ずかしい……。


「じゃあ、私が呼んだら教室に入ってきてね」


「はい」




先生が教室のドアを開けると同時に聞こえてくる子供たちの楽しそうな声。


ガタガタと椅子と机がぶつかる音。
きっとみんなが自分の席に着いた音。



「入ってきてください」


先生の声が聞こえる。




緊張で鳴り止まない心臓を押し殺す様に左胸をぎゅっと抑えてから、深呼吸をしてゆっくりと1年B組の教室へと足を進めた。

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