17話 -マスコミ？- ページ20
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ピピピピ、という機械音が自室に鳴り響く。朝だということを知らせる、僕が最も嫌いな音である。
｢はぁ、｣
ため息をついて、布団から静かに這い出た。
4月になったからと言って、春の朝はまだまだ肌寒く、朝はブランケットが無いと家を歩くのもままならない。
｢坊ちゃんおはようございます｣
無駄に長い廊下で色んなやつとすれ違う度に腰を90度に曲げて綺麗な挨拶をしてくる。そんなに硬くならなくていいって昔から言ってるのに。
僕はおはよう、おはよう、と挨拶を返して、廊下から見える空を見上げた。
｢…いい天気だ｣
また一日が始まる。
────────
今日も今日とて、さくらの運転で登校中。
だが、今日はいつもとは違う景色が目の前に広がっていた。
｢あれは…マスコミですかね｣
｢…そうだね｣
そう。目の前に立ちはだかる人の壁。
なんだこれは。
少し考えてから、頭に浮かんだ一つの答え。
オールマイトが教師として雄英で働くから、話を聞きに来たみたいだ。
しかしこちらとしては迷惑極まりない。
あちらも仕事で必死だろうが、こちらも学業に必死な学生。
車を校門前に止めることができない。
どうする？と言うような視線をさくらに向けると、さくらは大きなため息をついて、胸ポケットから真っ黒なサングラスを取り出した。
｢さ、坊ちゃん。校門までお供いたします｣
｢えっ｣
こいつ自分が顔面殺人鬼だと知っての行動だな？
さくらは車から出ると、僕の手をそっと取り、僕の歩幅に合わせてマスコミの所まで歩いていく。
僕達の影に気付いたマスコミがいち早くオールマイトについてのコメントを勝ち取ろうとぞろぞろと僕に寄ってきた。
｢そこの君！！オールマイトの授業は｣
｢あのォ｣
マスコミのお姉さんの言葉を遮ったのはさくら。唸るような低い声に僕はびっくりした。
お姉さんはえ、と声を漏らして僕の隣にいる奴を見上げて
｢ぎゃあああああああああ！！！！！！｣
他のマスコミの人達も、さくらの顔を見るなり脱兎のごとく素早く道を空けてくれた。
やっぱりすごいな…さくらの顔…
｢それじゃあ坊ちゃん。いってらっしゃいませ｣
｢…ああ、うん……｣
顔で退かすってそれはそれで悲しいな…
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志貴 - とても面白いです！！まだ、Twitterやっているのであればお話しませんか！ (2019年12月29日 1時) (
レス) id: 8ad0ee779a (このIDを非表示/違反報告)
ワーカーホーリック - すごく面白いです！更新待ってます！頑張ってください\(`・∀・´)/ (2018年10月19日 3時) (レス) id: f98b79cb93 (このIDを非表示/違反報告)
アヤ@二次元最高(プロフ) - 初めまして。凄く面白いです。これからも楽しみにしてます！更新頑張って下さい！！ (2018年9月3日 2時) (レス) id: 00ac76cb71 (このIDを非表示/違反報告)
こずめ(プロフ) - 龍雅さん» ありがとうございます！夢主くん褒めて頂いて凄いうれしいです！（ ; ; ）死にすぎて死＝恐怖っていう感情が欠落しちゃってるんですよね…ヒーローに於いてはかなり有利な所ですが笑 (2018年8月29日 19時) (レス) id: 767e3f7071 (このIDを非表示/違反報告)
こずめ(プロフ) - ティッシュはマズイですさん» 中井さん＋顔面殺人鬼はもはやセットでやるしかないと思いました…後悔も反省もしていません！！笑笑 コメントありがとうございます！これからもこの作品を読んで頂けると嬉しいです！ (2018年8月29日 19時) (レス) id: 767e3f7071 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：こずめ | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/shinkuru101/
作成日時：2018年8月23日 16時
