FILE.43 ページ47
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「じゃあ改めて、俺の名前は黒羽快斗。よろしくなA」
そう言って俺の前に差し出される快斗くんの右手。
えっ、快斗くんの神聖な手を握れってこと?は?
「え、ええっと、俺は片霧A、です!宜しくお願いします、キッドさ………快斗くん」
さすがに手を握り返さないのは失礼だと思ったので冷や汗をかきながら快斗くんと握手を交わす。
つい癖でキッド様と呼びそうになるとものすごい勢いで睨まれたので、快斗くんと呼ぶことにした。
「この姿の時にキッド様なんて呼ぶのやめてくれよなー?」
「う、うん、分かった…」
それからまた、少し沈黙。
視線を感じてチラリと快斗くんの方を見ると、俺に聞きたそうにウズウズしているのが見て取れた。
恐らく、俺の体の傷の事だろう。
あれだけヤバそうな傷が沢山あったら聞くにも聞けないだろうから。
「なんか、聞きたいことあるでしょ?」
俺がそういえば快斗くんは聞いてもいいのか、とほっとした様で、じゃあ、と言ってこの傷の理由について聞いてきた。
「そんな大怪我しても死なないって言うのは、さっき屋上で聞いたけど、気になることがあって…」
「なに?」
快斗くんは少し考える素振りをしてから、ベッドに座ってる俺を上目遣いで見ながら言った。
「なんで、そんなに死にたがるんだ?」
その問いかけに、俺は全身に電気が流れた様な、そんな感覚に陥った。
今までそんなこと考えもしなかった。
確かに、俺はなぜ、こんなにも死にたいんだろう
なにが俺をこうさせているのだろう。
快斗くんの問いかけに何も答えられないでいると、快斗くんが俺の顔を覗き込んできた。
「A?どうした?」
「え、あっ、えっ、と…」
快斗くんになんと答えよう、そう考えて顔を下に向けた。
するとそれと同時に向かいの家から快斗くんの名前を呼ぶ声が聞こえた。
「快斗ーーー!ご飯出来たよー!!」
この声は青子ちゃん!!!!
ナイスタイミング!助かったぁ!
「げ、青子!」
「青子さん?」
一応聞いとくよ怪しまれないために
✄--------------- キ リ ト リ ---------------✄
更新遅くなり申し訳ありません。
あと3話ほど更新したら続編に行かせて頂きます。
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きゃんさん(プロフ) - 天狐さん» 勝手に出しゃばった上に長文失礼しました。 (2018年11月2日 22時) (レス) id: aa8d471e53 (このIDを非表示/違反報告)
きゃんさん(プロフ) - 天狐さん» 不死身と不老不死は似て非なるものですよ。不死身は死にませんが老います。不老不死は老いませんが事故や病気、殺人など故意的に死ぬ事が出来ます。まぁうろ覚えなので合っているのか分かりませんケドね(*^^*) (2018年11月2日 22時) (レス) id: aa8d471e53 (このIDを非表示/違反報告)
天狐(プロフ) - あのprologueの『不死身の不老不死』って同じこと2回繰り返してますよ。 (2018年4月29日 20時) (レス) id: 40f1b1f832 (このIDを非表示/違反報告)
死の天使 - 何か……夢主クン某異能アニメの自殺マニアさん見たい……カッコいい……! (2018年3月8日 17時) (レス) id: 691cfdecc8 (このIDを非表示/違反報告)
ふゆ(プロフ) - こずめさん» えぇ、もうそれ最高じゃないですか、、ッアーーーーーーってところもろ夢主と同じ反応でしたありがとうございます (2017年7月13日 12時) (レス) id: 6fbc6fe145 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:こずめ | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/shinkuru101/
作成日時:2017年3月7日 16時