【名探偵コナン】不老不死になっていた件について。【男主】

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「Aくん…Aくん…！！」

そう言って俺をぎゅう、と抱きしめる中森警部。

駄目だ、状況が全く理解出来ない。

中森警部が俺のこと知ってる、って有り得なくないか？だって俺は元々この世界にいた訳じゃない。死んでこの世界に迷い込んできた異物なのに。

俺に顔が似てる人でもいるのかな？
でも名前も同じって…

更に頭がこんがらがってきて、俺は考えることを止めた。

暫く中森警部に大人しく抱きしめられていると、突然俺の身体をバッと離した。

「青子の所に行こう！」

「へあ？」

突然のことすぎて変な声出しちゃったわ

え、あれでしょ？青子って中森青子でしょ？まじ快ヒロインでしょ？？
俺(仮)は青子ちゃんとも知り合いなの…？

中森警部は俺の困惑した表情を見て俺の肩から静かに両手を離した。
少し傷付いた表情を、している気がする。

「すまん、気の所為だよな…あれから7年も経ってるんだ、それなのに姿形そのままなんて有り得ない……」

「あ、いえ…」

得意のポーカーフェイスで何とか表情は保っているけれど内心はかなり焦っている。

中森警部はあれから7年経っている、と言った。確実に。

だって俺の7年前は俺が初めて死んだ時だ。俺が14歳の時、俺が不老不死になってしまった原因の時。


ここまで考えて、俺の頭の中には一つの考えが浮かんだ。

有り得ないとは思っているけれど、どうしても頭からこの考えが消えない。
まるでそれが正解だと言われているようで。

まさか、まさか………









俺は元々この世界にいた、とか？









「嘘でしょ……」

俺は無意識にそう口走っていたらしく、コナンくんが俺の顔をのぞき込んだ。

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