FILE.9 ページ11
俺の目の前でコナンくんと蘭ちゃんが何やら話込んでいる。
まぁ大方、記憶のない中学生をこれからどうするかだろうが。
きっと蘭ちゃんの事だから「可哀想じゃない!思い出すまで家にいさせてあげよう?」って女神っぷりを発揮するんだろうなぁすき……
「でも、部屋がないね…」
「!?」
そっか!!!コナンくんが小五郎さんの部屋にいるから定員オーバーなのか!しくった!
この世界には来たばっかりだし俺の家なんてあるわけがない。だけどこれ以上蘭ちゃんに迷惑をかける訳にもいかないよな。
蘭ちゃん、ただでさえ大変なのに、中学生が一人増えたら食費とかも増えちゃうもんね…うん、お暇しよう
「……あの、俺、大丈夫です、」
遠慮がちに二人にそう告げた。
蘭ちゃんもコナンくんもえっ!?と声を荒らげた。
「帝丹中学校に行けば俺の住所も分かりますし、これ以上迷惑はかけられないので…」
「でも…」
蘭ちゃんは申し訳なさそうに眉を下げた。
「本当に大丈夫です、お金も銀行に行けば下ろせるので」
今まで色々な世界に飛ばされてきたが、その度に神様は俺の家もお金も用意してくれていたので、今回も大丈夫だろう。
「で、でも、こんな夜遅いし…」
本当に大丈夫、とずっと首を横に振っていると、蘭ちゃんは何か思い付いたのか、あ!と声を上げた。
「Aくんが良ければ私と一緒に寝ようか!」
「!?!?」
僕が驚くのと同時にコナンくんも焦ったような顔をして驚いていた。
そうだよな、お前蘭ちゃん好きだもんな、、工藤新一だもんな、、
だって今すっごいコナンくんに睨まれてるもん…「お前、頷くなよ、頷いたら分かってるんだろうな?」って声が聞こえる気がする
「ほ、本当に大丈夫だから!!ご迷惑おかけしました、ありがとう!」
そう言って俺は蘭ちゃんの部屋から急いで出て階段をかけ降りる。
その途中で小五郎さんがタイミング良く 一階のドアを開けたので危うくドアに顔面をぶつけそうになった。
小五郎さんは俺を見るなり、「なんだこのガキ!」と驚いていたが、とりあえず小五郎さんに「お世話になりました!」とお礼を行ってから外に出た。
先ほど蘭ちゃんの部屋から出る時にちらりと時計を見たが、時刻は19時30分過ぎくらい。
外は既に真っ暗だった。
その後も追いかけてこないか後ろを気にしながら走り続けた。
イラスト描いてみたよっていう→←FILE.8 ―side.CONAN
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きゃんさん(プロフ) - 天狐さん» 勝手に出しゃばった上に長文失礼しました。 (2018年11月2日 22時) (レス) id: aa8d471e53 (このIDを非表示/違反報告)
きゃんさん(プロフ) - 天狐さん» 不死身と不老不死は似て非なるものですよ。不死身は死にませんが老います。不老不死は老いませんが事故や病気、殺人など故意的に死ぬ事が出来ます。まぁうろ覚えなので合っているのか分かりませんケドね(*^^*) (2018年11月2日 22時) (レス) id: aa8d471e53 (このIDを非表示/違反報告)
天狐(プロフ) - あのprologueの『不死身の不老不死』って同じこと2回繰り返してますよ。 (2018年4月29日 20時) (レス) id: 40f1b1f832 (このIDを非表示/違反報告)
死の天使 - 何か……夢主クン某異能アニメの自殺マニアさん見たい……カッコいい……! (2018年3月8日 17時) (レス) id: 691cfdecc8 (このIDを非表示/違反報告)
ふゆ(プロフ) - こずめさん» えぇ、もうそれ最高じゃないですか、、ッアーーーーーーってところもろ夢主と同じ反応でしたありがとうございます (2017年7月13日 12時) (レス) id: 6fbc6fe145 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:こずめ | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/shinkuru101/
作成日時:2017年3月7日 16時