甘い【OS】 ページ9
ふわっと、意識が急浮上した
窓の外はまだ真っ暗
時計を見ればまだ2時過ぎたばかりで
隣には、白い肌の彼
おやすみ、と言い合ったのは僅か2時間前
.
昨夜。
コトを済ませた俺らは裸のままシーツを被った
｢んっ…｣
するりと陶器のような肌を撫でると余韻からか艶やかな声を漏らす
｢…今日優しかった｣
向かい合って鼻と鼻がくっつく距離
疲れからかうとうとし始める彼の頬を撫でて
｢もうちょっと起きててしょおくん｣
｢んー…｣
時計を確認しながら
｢んっ、…｣
針がてっぺんを指す時に
｢お誕生日おめでとう｣
愛しい彼にキスを送る
｢ありがと…、1番に言ってくれたね｣
眠いからかいつもより素直な彼がふんわり微笑む
｢寝よっか｣
｢うん、｣
彼の携帯が少し鳴っているけど
｢おやすみ、しょおくん｣
｢おやすみ、さとしくん｣
.
目が覚めた原因は彼の携帯
…申し訳ないけど電源を切って
すっかり目が覚めた俺は隣の彼の頭を撫でる
｢んぅ、…｣
起こしたかと思って構えていると
｢ふふっ、さとしくんの、ばーかぁ、｣
聞き捨てならない言葉を吐く
けれど、閉じられた目
｢…寝言かよ｣
そんな笑顔で言われたら
｢怒れねぇし｣
あんまりにも幸せそうに笑うから
｢しょおくん、｣
目を開けて欲しくなって
｢んぅっ、｣
目の前の赤い唇に引き寄せられた
｢んっ、ちょ、さとっ、…｣
キスを続ければ流石に翔くんも起きて
｢はあっ、なに、さと、くん、｣
撫で息をしながらちょっと怒ったような顔
でもね、翔くんよ、
｢シよ｣
｢はっ！？｣
完全に頭冴えちゃったんだわ
翔くんも付き合ってよ
｢な、何言って…｣
｢やっぱ優しくした俺が馬鹿だった｣
｢ちょっと、正気？｣
｢うん、正気｣
まだ少しボケてる翔くんに覆いかぶさった
確かに俺が悪いけど、翔くんだってタチ悪い
唇を離したあと、ちょっと怒った顔しながら、…あんな幸せそうな顔しちゃってさ
今だって諦めたのか、無意識に俺の首に腕を回していて
｢好きだよ、翔｣
そう告げて
照れたように笑う彼にもう一度深いキスをした
END
.
.
Happy Birthday to SHO.SAKURAI Jan.25.2019
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秋(プロフ) - きよさん» きよさん、コメントありがとうございます！今後ともよろしくお願い致します！ (2020年8月24日 13時) (
レス) id: 66570c840e (このIDを非表示/違反報告)
きよ(プロフ) - 秋さん、更新ありがとうございます。「三番目にでも」なんて翔くん悲しすぎです。若い頃の事とはいえ智くん酷いです。この後どうしたのか、お話し待ってます。 (2019年10月23日 20時) (レス) id: 7f433b7b81 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：秋 | 作成日時：2018年7月16日 9時
