真紅【短編集】

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その後、順調に女装した男性芸能人を当てていって残り1人となった






顔だけじゃどっちか分からない人もいたけど



｢あ〜これは完全に男の脚ですね｣



ヒントとして出される全身写真を見て皆即決



…これ、俺見られてたら完全にアウトだったわ








5人目の男性芸能人だと予想された人は2番の人




男性芸能人を見事当てると、実際にスタジオにその人が女装して来てくれるんだけど、これ間違ったらどうなるんだろう…めちゃくちゃ失礼じゃない…？






俺は間違ってると気づいてるけど言えないし…
(残り1人は11番(俺)だから)









｢それでは2番の方、ご登場お願いします！｣



心做しか少し笑いを含んでいるようにも聞こえる天の声さんの声で2番の方が入ってくる



その手にはハリセン





ツカツカ歩いてきたその人は順番に俺たちの頭をハリセンで叩く



｢痛ってぇ！！！｣



次々に聞こえるみんなの声に俺も目をつぶった







けど、ハリセンは俺の頭を掠っただけだった







｢ちょっともう、失礼ねぇ！！｣





恐る恐る目を開けると、ハリセンを持った2番の人は所謂、オネエの方で





｢え！？これ間違ってんすか？合ってるでしょ！｣



にのがすかさず抗議の声を挙げるとまたハリセンで叩かれていた



｢二宮くん、残念です。間違えてます｣


｢ええー！ズリぃよー！｣



項垂れるにのにスタジオから笑いが溢れる







｢じゃあ、もう1人は誰だと思いますか？嵐の皆さん｣


｢いや、もう分かんないよね｣


｢分かんない｣


｢天の声さーん！もう教えてくださーい｣





目の前で繰り広げられる会話


事前の打ち合わせで、どのタイミングでドッキリを伝えるか知らされていなかった俺は流されてしまって中々言い出せなくて





｢分かりました。それでは私の口から発表しましょう。もう1人は________｣








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