Takopa１ ページ36
・
柔らかい空気の中でゆっくり目を開けると
猫っ毛に埋れてるカズが眠ってた
近くにあったケータイに手を伸ばして時間を確認し、カズを揺さぶる
「カズ…今日仕事は？」
和「んー…？」
「何時から？」
和「……休み」
「ホントに？」
和「玉ちゃんが……作ってくれた…んだよ」
大きな垂れ目がうっすら開いてあたしを映す
完全に覚醒しきってない身体はカズの腕につかまって
再び毛布の中に引きずり込まれた
・
次に目が覚めたのは完全にお日様が登ったころで
お昼ご飯を食べ始めてもおかしくない、そんな時間だった
・
・
和「何やってんの」
「お仕事」
和「……え、ハウスワークだったの？」
「違うよ。今日は休みだけど、まだ知らない言葉があるから勉強してるの」
“英語の流行語”って本を片手に
真っ白なルーズリーフに覚えたいことをまとめていく
前方から感じる視線
見ると、カズが腕を机の上に投げ出してその上に顎を乗せ
ジィ…っとこちらを見ていた
・
「…やりにくいよ」
和「…それ今日しなくちゃいけない？」
「そんなこと…ないけど」
和「また今度でいーじゃん」
本とルーズリーフを取り上げてソファの上に投げる
ボールペンまで取り上げられて何も言えないでいると
“飯食べよ”ってちょっぴり甘えた声で言ってきた
「…何がいい？」
和「作んなくていいよ」
「え…」
和「あいつらそろそろ来るから」
カズの言葉と同時に家のチャイムが鳴って
あたしたちが出るまでもなく、彼らは勝手に入ってきた
・
雅紀「お邪魔〜」
翔「仲直り…したみたいだね」
潤「これタコと…その他諸々」
雅紀が持ってるのは…たこ焼き器？
松本くんは両手にいっぱいの食材を抱えてて
状況が理解できないあたしを他所に他四人は準備を始めた
・
「たこ焼き…するの？」
雅紀「俺らが仲直りの手伝いする代わりに、皆でタコパしようぜって約束してたの」
翔「ニノ言ってなかったのかよ(笑)」
一気に騒がしくなったリビングを抜け出し、流れのまま生地を作る
タコも小さめに切って…
ん…？
何で買い物袋の中に納豆とかキムチとか入ってるの？
・
潤「今日はロシアンたこ焼きな」
ははーん
そういうことか…
松本くん…悪い顔してるな…
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hanauma528mmay1(プロフ) - かなり面白かった(o^^o)でも、智先生とハッピーになって欲しかった…少しカズズルイよ〜って。でもまぁ、良かったのかなぁ主人公ちゃんが幸せになってくれたから。 (2018年5月22日 18時) (
レス) id: e5de554dbb (このIDを非表示/違反報告)
ななか - はじめまして!!コメント書かせて頂いております！本当に切なくて楽しそうで本当にこんな生活が送ってみたいなと思うばかりでした！これからも愛読させて頂きます！ (2017年5月29日 19時) (レス) id: f51c91489c (このIDを非表示/違反報告)
みさ - すっごく面白かったです！！智くんとハッピーエンドなのも見たいです(>_<) (2015年7月12日 9時) (レス) id: 73414edd3e (このIDを非表示/違反報告)
かおり - ｷｭﾝｷｭﾝしました！個人的には、智君のふられた後が気になります笑 強がってるだけで、本当は涙してるみたいなとこみたいです！ (2015年2月21日 11時) (レス) id: e8d37b7b76 (このIDを非表示/違反報告)
かれん(プロフ) - 初めまして！すごくトキメキました！キュンキュンしました(o^^o)これからも応援してます！ (2014年11月17日 21時) (レス) id: bdde259956 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：えりも
| 作成日時：2014年2月16日 0時
