○。１３ Kazu ページ13
・
和「明日が終われば家帰るから」
『…うん』
和「コンサート終わったらお前を楽屋に連れて行くようマネージャーに行っておくからさ、一緒に帰ろ」
『…うん』
風の吹く音がパッタリ止んだ
家の中に入ったのか、テレビの笑い声がガヤガヤ聞こえる
通話の向こうの音を頼りにホテルのテレビをつけると
ちょうど目の前と通話の向こうの音が重なった
・
同じ都内には居るんだよ…
少しだけ、生活空間が違うだけ
共有する時間が少ないことは、Aもきっと分かってる
頭では理解してても身体が受け付けなきゃ意味ないんだけど
・
『ね…カズ…』
和「ん？」
・
・
『カズが…浮気だと断定するのは…どこから？』
和「……は？」
『二人で遊びに行ったら浮気なのか
チュー…したら浮気なのか』
和「何でそんなこと聞くの」
『一線越えちゃったら…なのか』
和「……それ聞いて何になるの」
『別に何も…ないよ』
和「俺が一線越えるまでなら浮気じゃないっつったらキスは誰とでもすんの？」
『するわけないでしょ！』
和「……つぅか、キスする相手とか一人しかいないよな」
『先生とも…誰ともしてないって。明日本番だし、もう切るね』
和「切るな」
『…』
和「…したんだろ？」
『してない！』
和「嘘つくな」
『…っ何で信じてくれないの』
Aの声が震えた
じゃあ何で…浮気の基準とか聞いてくんの
そんなの知らなくったっていいだろ
・
・
和「…こっちは寝る時間も削ってお前を楽しませようと準備してんのに」
『…』
和「俺の気持ちなんかそっちのけでプラプラ浮気かよ」
『…っだから！』
和「…何であの時俺を選んだんだよ…」
『…』
和「好きなのは先生だけど、一緒にいたいのは俺っつったよな」
『…っ、カズ…あたしと一緒に…いてくれないじゃん』
和「……っ」
『…ごめん。仕事だってこと分かってる。思ってないのに言っちゃった』
和「それは…悪いと思ってる…けど」
『ごめん。さっきのことは気にしないで』
和「…」
『あたしカズと結婚して良かったと思ってるよ。明日楽しみにしてるね』
和「待…っ」
『おやすみ』
・
Aの声が聞こえなくなった
・
“カズ…一緒にいてくれないじゃん”
これが、地味に俺のハートにぶっ刺さった
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hanauma528mmay1(プロフ) - かなり面白かった(o^^o)でも、智先生とハッピーになって欲しかった…少しカズズルイよ〜って。でもまぁ、良かったのかなぁ主人公ちゃんが幸せになってくれたから。 (2018年5月22日 18時) (
レス) id: e5de554dbb (このIDを非表示/違反報告)
ななか - はじめまして!!コメント書かせて頂いております！本当に切なくて楽しそうで本当にこんな生活が送ってみたいなと思うばかりでした！これからも愛読させて頂きます！ (2017年5月29日 19時) (レス) id: f51c91489c (このIDを非表示/違反報告)
みさ - すっごく面白かったです！！智くんとハッピーエンドなのも見たいです(>_<) (2015年7月12日 9時) (レス) id: 73414edd3e (このIDを非表示/違反報告)
かおり - ｷｭﾝｷｭﾝしました！個人的には、智君のふられた後が気になります笑 強がってるだけで、本当は涙してるみたいなとこみたいです！ (2015年2月21日 11時) (レス) id: e8d37b7b76 (このIDを非表示/違反報告)
かれん(プロフ) - 初めまして！すごくトキメキました！キュンキュンしました(o^^o)これからも応援してます！ (2014年11月17日 21時) (レス) id: bdde259956 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：えりも
| 作成日時：2014年2月16日 0時
