聖杯戦争3日目 4 ページ49
「いや、まだ安心するのは早いぜお嬢さん方？」
飄々とした声がすぐ近くでした。いつの間にか、フードを被った人間が運転席の隣、助手席に座っていた。
いや、こんな離れ業やってのけるのは人間じゃ有り得ない。…サーヴァント！！
「悪ぃけどこっちの勝ちだぜ、幼いマスター。」
短剣が眼前に迫る。不味い、このままでは。
死ぬ。
と思った時、咄嗟に、
「来て！ランサー！！」
と叫んでいた。
ちり、と焦げるような痛みが左手に走り、迫る短剣に目を瞑った瞬間、眩い程の光を感じた。
カルナが、来てくれたんだ。
目を開けると運転席の窓の外にカルナがいて、黄金の槍でフードの男の肩を貫いていた。
「うおっと！ちっ、そう簡単にはいかねーか！だが！」
「！」
フードを被った男は何かを投げて、消えてしまった。カルナがすぐに反応して、自身の鎧を私にかけてくれた。
「危機は去ったぞ。ひとまずは帰還しよう。話はそれからだ。」
「う、うん。ありがとう、カルナ。」
帰宅して、自分の部屋についた時、カルナから話があると言われた。
「それで、話って？」
「先程、顔を隠していた男がいただろう。神崎がいた為隠していたが、奴が去り際に放った毒針が直撃している。」
「！！」
カルナは右腕を私に見せた。
恐らくそれは、私を庇って受けた傷だ。少し膿んでいて、見ているだけで痛い。
もし、カルナが私に鎧をかけなかったら、防げていたはずだ。
「、ごめん。」
そんな言葉が口をついて出た。しかしカルナは私の頭に軽く手を乗せただけだった。
「お前が謝る必要はない。サーヴァントはマスターを守るもの。あの時に令呪を使ったのは正しい判断だったぞ。」
「でも、私があの時、もっと上手くできてたら！」
カルナが傷つく事はなかったかもしれない。そう言いたかったけれど、上手く言葉を紡げなかった。
「A、そんな悲しい顔をするな。オレはお前を救えた事がサーヴァントとして、1人の人間として嬉しい。だからお前が、そこまで悲しむ必要は無い。」
言葉は固いし、頭を撫でてくれる手つきはぎこちない。けれども、私の事を想って、慰めようとしてくれている事は充分伝わっていた。
「ばか、本当に、」
カルナの胸に顔を埋めて、ぽかぽかとカルナの鎖骨付近を叩いた。
カルナはそれを受け入れながら、私の頭を撫で続けるだけだった。
「ありがとう…。」
恥ずかしいけれど、少しだけ泣いてしまった。
でも、カルナになら見られても、いいかな。
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狂弥(プロフ) - みんみさん» ありがとうございます〜！フォロー失礼しますね！ (2019年9月24日 14時) (
レス) id: 23f56e940f (このIDを非表示/違反報告)
みんみ(プロフ) - 狂弥さん» 了解です！それでしたらこちらのアカウントにどうぞ！@shinkisato3711 (2019年9月24日 14時) (レス) id: 5aac6cf717 (このIDを非表示/違反報告)
狂弥(プロフ) - みんみさん» コメント返信ありがとうございます！まだ未成年なので全年齢の方がいいです！ (2019年9月24日 13時) (レス) id: 23f56e940f (このIDを非表示/違反報告)
みんみ(プロフ) - 狂弥さん» こんにちは！コメントありがとうございます！そんな事を言ってくれるなんて嬉しいです…！Twitterやってますよ！ほぼfateの話だけど18歳以上しか許可できない裏垢と、あまりfateの話はしないけど全年齢向け、どちらがいいですか？ (2019年9月24日 7時) (レス) id: 5aac6cf717 (このIDを非表示/違反報告)
狂弥(プロフ) - こんばんは！いつも更新楽しみにしてます！質問なのですがTwitterなどはしているのでしょうか？不快でなければ教えていただけると嬉しいです！ (2019年9月23日 23時) (レス) id: 23f56e940f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みんみ | 作成日時：2019年8月28日 22時
