聖杯戦争3日目 3 ページ48
私たちは急いで外に出た。
「マスター、あちらの方角からだ。強い魔力がこちらに近づいている。」
カルナが示す方向を見る。確かその方向にあるのは春崎の田舎地区と都会地区を結ぶ橋だ。
「上条の魔術工房は落とした。ならば帰還すべきだと進言する。」
「そうね、相手の事を知らないのに戦うのは危険だわ。早く戻るわよ！」
すぐに車に駆け込んだ。
「どうしましたA様、そんなに慌てて…」
「ごめんなさい説明は後で！急いで戻ってください！」
「は、はい…！」
そう言うと従者は車のエンジンを手早くかけ、車を発進させようとした。が、次の瞬間、何かが運転席の窓を直撃し、従者の頭に当たった。
「な、何…！？」
「セイバー、迎撃！！頃合いを見て帰還しなさい！！」
「はっ！」
神崎の鋭い命令を受け、ランスロット卿は外に飛び出した。
「早く車出して！」
「でも、三上さんが…！しっかりしてください！」
運転席にぐったりと座ったままの三上さんの体を揺する。息はあるが、反応は無い。気を失ってしまっている。
こうなったら仕方がない。
「ランサー、三上さんを後部座席に移して。」
「承知した。」
「私が運転する。」
「…は？正気！？貴女この状況でギャグ言えると思ってるの！？」
神崎は何やら甲高い声でピーチクパーチク言っているが、私はそれを無視してシフトレバーをドライブに入れる。
「そっちの発言がギャグっぽい！いいから掴まってて！初心者だから安全運転は保証しないよ！」
そう、私は19歳。実は今年の夏、免許を取ったのだ。
サイドブレーキを下げてこれでもかとアクセルを踏む。オートマの車は一気に速度を上げ、後ろにいる神崎が悲鳴を上げた。
「だだだ大丈夫なの本当に！？」
「自分の運を信じて！！」
「あんたふざけんじゃないわよ！！」
その時地面が揺れた。車内もがくん、と揺れる。地震だろうか、いや、ミラーに凄いものが映っている。
筋骨隆々とした大男が雄叫びを上げながら一般道を走っている。間違うはずもない。バーサーカーだ。なんと時速80キロ越えの車に追いついてきている。
「ランサー、迎え撃って！」
「承知した。」
カルナが車から飛び出しバーサーカーと交戦する。鳴り響く金属音が遠くなっていく。
しばらくして、金属音は聞こえなくなった。かなり距離を取れたようだ。
「ふぅ…」
「冷や汗かいたわ…」
私と神崎はバーサーカーから距離を取れたことに安堵して一息ついた。
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狂弥(プロフ) - みんみさん» ありがとうございます〜！フォロー失礼しますね！ (2019年9月24日 14時) (
レス) id: 23f56e940f (このIDを非表示/違反報告)
みんみ(プロフ) - 狂弥さん» 了解です！それでしたらこちらのアカウントにどうぞ！@shinkisato3711 (2019年9月24日 14時) (レス) id: 5aac6cf717 (このIDを非表示/違反報告)
狂弥(プロフ) - みんみさん» コメント返信ありがとうございます！まだ未成年なので全年齢の方がいいです！ (2019年9月24日 13時) (レス) id: 23f56e940f (このIDを非表示/違反報告)
みんみ(プロフ) - 狂弥さん» こんにちは！コメントありがとうございます！そんな事を言ってくれるなんて嬉しいです…！Twitterやってますよ！ほぼfateの話だけど18歳以上しか許可できない裏垢と、あまりfateの話はしないけど全年齢向け、どちらがいいですか？ (2019年9月24日 7時) (レス) id: 5aac6cf717 (このIDを非表示/違反報告)
狂弥(プロフ) - こんばんは！いつも更新楽しみにしてます！質問なのですがTwitterなどはしているのでしょうか？不快でなければ教えていただけると嬉しいです！ (2019年9月23日 23時) (レス) id: 23f56e940f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みんみ | 作成日時：2019年8月28日 22時
