聖杯戦争3日目 2 ページ47
今だけはバーサーカーが工房にいない事が確実だ。バーサーカーが勝っていたにしろ負けていたにしろ、魔術工房を止めてしまえば、彼らは確実に弱体化する。
「魔術工房を落とした方がいいかな…。ランサー、貴方はどう思う?」
自分1人の考えでは不安だ。カルナに考えを聞いた。
「オレは軍師ではないから気の利いた事は言えんが…。…ふむ、難しい局面だ。だが、相手に隙があるのなら攻めるのが定石だ。」
「だったら、」
「しかし、それが罠である可能性も考慮しておくといい。」
「…わかった。ありがとう、ランサー。」
罠という可能性は考えていなかった。やはり、カルナに意見を聞いてよかった。本人は軍師ではないから、などと謙遜しているが、充分戦の事を知っている。
「インドラ神はどうお思いですか?」
「ん?私か?うん…、千里眼が使えないからはっきりしたことは言えんが…、少し嫌な予感がする。あまり深入りはしない方が良い。」
「へぇ、そうなのね。神様が言うんじゃそうなのかもしれないわ。気をつけましょう。それで…、どうするのA?」
とても迷う選択だ。でも、ここで上条の力を削ぎ落とせるなら、そうした方がいい。
「上条家の魔術工房を落とそうと思う。」
「OK、私もそれがいいと思うわ。」
「承知した。お前の指示に従おう、マスター。」
「くれぐれも気をつけてな。私の勘は当たるぞ。」
支度をして、家を出発した。運転手さんになるべく急いで貰って、上条家の魔術工房に到着した。
神崎の魔術的監視カメラには深夜のバーサーカーと上条以来、何も映っていない。チャンスだ。
私は起爆札を握りしめて、車を降りた。
上条家の門をくぐり、家の中に入る。警報が鳴り響くが現在家主はいない。
直ぐに結界の基点を破壊し、結界を取り除く。奥に進んで部屋をどんどん爆破していく。心は痛むが、これもわたしが生き抜くために必要な事だ。
「ランサー、燃やしちゃって。」
「承知した。」
カルナが炎を纏った魔力を放出し、木の柱に引火させた。これで終わりだ。そろそろ神崎の方も終わっただろう。
炎が完全に回らないうちに上条家を後にしよう。
「そろそろ行こう。」
「あぁ。…待て、サーヴァントの魔力が近づいている。」
「…!それって…!」
「セイバーのものでは無い。急ぎ神崎と合流して脱出するぞ。」
「うん!」
私たちは上条家の邸宅を走り、神崎と落ち合った。
「早く出るわよ!バーサーカー以外の奴が近くにいる!」
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狂弥(プロフ) - みんみさん» ありがとうございます〜!フォロー失礼しますね! (2019年9月24日 14時) (レス) id: 23f56e940f (このIDを非表示/違反報告)
みんみ(プロフ) - 狂弥さん» 了解です!それでしたらこちらのアカウントにどうぞ!@shinkisato3711 (2019年9月24日 14時) (レス) id: 5aac6cf717 (このIDを非表示/違反報告)
狂弥(プロフ) - みんみさん» コメント返信ありがとうございます!まだ未成年なので全年齢の方がいいです! (2019年9月24日 13時) (レス) id: 23f56e940f (このIDを非表示/違反報告)
みんみ(プロフ) - 狂弥さん» こんにちは!コメントありがとうございます!そんな事を言ってくれるなんて嬉しいです…!Twitterやってますよ!ほぼfateの話だけど18歳以上しか許可できない裏垢と、あまりfateの話はしないけど全年齢向け、どちらがいいですか? (2019年9月24日 7時) (レス) id: 5aac6cf717 (このIDを非表示/違反報告)
狂弥(プロフ) - こんばんは!いつも更新楽しみにしてます!質問なのですがTwitterなどはしているのでしょうか?不快でなければ教えていただけると嬉しいです! (2019年9月23日 23時) (レス) id: 23f56e940f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:みんみ | 作成日時:2019年8月28日 22時