聖杯戦争3日目 1 ページ46
朝。
「マスター、朝だぞ。」
「んむ…カルナ…。」
陽の光が窓から差し込む。瞼の裏の暗さに慣れている目にはいささか眩しすぎた。
ゆっくりと明るさに慣らすよう目を開ける。
白皙の美男子が、微笑んで私が目を覚ますのを待っていた。
「おはようA、いい朝だな。」
「おはよう、カルナ。」
朝起きた時に誰かがいるというのは幸せなことだ。ふと、カルナを見てそう思った。
居間に行くと既に神崎、ランスロット卿、インドラ神が歓談していた。
「おはよう。」
「あらおはよう、お寝坊さん。」
「いや今日は寝坊してないからね、貴女が早起きなだけでしょ。」
今日も神崎はこの調子だ。朝から腹立たしい。
「おはよう愛し子、昨晩はよく眠れたようだな。ちらっと寝顔を見に行ったらぐっすり眠っていて愛らしかったぞ。なぁカルナ?」
「あぁ。よく眠っていたな。」
「えっ、そんないつの間に…!は、恥ずかしいので困ります…!」
インドラ神もこの調子だ。朝からこちらの調子を崩してくる。
カルナもカルナだ、インドラ神を止めてくれてもいいじゃないかー!
「朝から愛いな〜、まぁ、この話はここまでにして、だ。神崎よ、伝える事があるのだろう?」
「えぇ、バーサーカーの動向についてよ。お茶でも飲みながら話しましょう。」
「まず、あのサーチ・アイ…、わかりやすく言えば魔術的監視カメラね。とりあえずは見つかってないようよ。」
「それは良かった。」
「それと、これが大事なんだけど、バーサーカーと上条が昨日の深夜に行動を開始したわ。現在も戻ってきていない。」
昨日の深夜、私はぐっすり眠っていただけだったけれどバーサーカー達は行動をしていたのか。
そして今も戻ってきていない。これはきっと…
「他のサーヴァント、もしくはマスターを攻撃しに行ったのだと推測するわ。でも、もしバーサーカーが勝ったのだとすると今まで工房に帰らなかったのが不思議だわ。真っ先に消費した魔力を補充しなければいけないもの。特に魔力消費が激しいバーサーカーはね。」
「じゃあ、神崎はバーサーカーと上条が敗北した、と思ってるの?」
わたしの問いに神崎は一呼吸置いてから頷いた。
「その可能性はあるわ。でも100%そうじゃない。バーサーカーは消滅したけど上条は残っていて自分の足で工房に戻っているかもしれないし、バーサーカー達が勝って続いて別の獲物を狙っているのかもしれない。考えたらキリがないわ。」
でもこれはチャンスだ。
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狂弥(プロフ) - みんみさん» ありがとうございます〜!フォロー失礼しますね! (2019年9月24日 14時) (レス) id: 23f56e940f (このIDを非表示/違反報告)
みんみ(プロフ) - 狂弥さん» 了解です!それでしたらこちらのアカウントにどうぞ!@shinkisato3711 (2019年9月24日 14時) (レス) id: 5aac6cf717 (このIDを非表示/違反報告)
狂弥(プロフ) - みんみさん» コメント返信ありがとうございます!まだ未成年なので全年齢の方がいいです! (2019年9月24日 13時) (レス) id: 23f56e940f (このIDを非表示/違反報告)
みんみ(プロフ) - 狂弥さん» こんにちは!コメントありがとうございます!そんな事を言ってくれるなんて嬉しいです…!Twitterやってますよ!ほぼfateの話だけど18歳以上しか許可できない裏垢と、あまりfateの話はしないけど全年齢向け、どちらがいいですか? (2019年9月24日 7時) (レス) id: 5aac6cf717 (このIDを非表示/違反報告)
狂弥(プロフ) - こんばんは!いつも更新楽しみにしてます!質問なのですがTwitterなどはしているのでしょうか?不快でなければ教えていただけると嬉しいです! (2019年9月23日 23時) (レス) id: 23f56e940f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:みんみ | 作成日時:2019年8月28日 22時